たぶせ在宅クリニック

和歌山市の訪問診療 たぶせ在宅クリニック

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在宅医療

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人は生きてきたように

皆さんは、淀川キリスト教病院の柏木哲夫先生をご存知でしょうか?
ご高名な先生ですからご存知の方も多いと思います。
私は先生の講演を何回拝聴したか分かりません。

先生がいつもお話しされることの1つに、「人は生きてきたように死んでいく」という言葉があります。
本当にその通りだと思います。

看取りをしていていつも思うのが、どうして人によってこんなにも差があるのかということです。
穏やかな表情で最後の瞬間まで過ごす方もいれば、私たちがどんなに密接に関わっても苦しんで最期を迎える方もいます。
もちろん様々な要因がそこにはあるのですが、その人の生き方を反映していることも多いです。

在宅医療をしていると自宅の中に入りますから、その人の生き方が必ず見えてしまいます。
そしていつも思うのは、自分はいかに幸せな人間なんだということです。
だからこそ余計に、今の自分の役割をストイックに果たしたいと考えます。

その彼方に、自分自身の穏やかな最期があると信じて・・・。





本日も日課にしている和歌山城内の散歩していると、今夜は満月でした。
昨年秋から、週2回以上の散歩を続けています。
主に和歌山城周辺を歩いているのですが、先日ある訪問看護師さんに目撃されていました。

皆さんは体調管理に気をつけていることはありますか?
 

2019-06-17 22:39:05

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開業後2年間のデータ③


医療用麻薬はがんの疼痛と呼吸苦に対して使用します。
私は医療用麻薬の使用を積極的に行う医師ですが、それでも1/4の人には医療用麻薬は不要でした。
がんであっても最期まで痛みや呼吸苦がない状態ですごせる人もいるんですね。

持続鎮静とは注射の薬物で深い眠りにすることです。
持続鎮静は医師や施設によって実施率はバラバラです。
一般的に鎮静率は、「病院で高い・在宅で低い」傾向にあるのですが、全国の在宅医で高率に鎮静を行っている医師はいます。
私は安易な持続鎮静には否定的な立場ですが、必要と判断した方には実施しています。
持続鎮静を行うかどうかは私だけで決めるのではなく、本人/家族さん、担当訪問看護師と十分な相談が必須です。





紹介元と療養場所についても参考として挙げておきます。
密室医療にならないように、今後も可能な限り診療内容を公開していくつもりです。

2019-06-09 11:58:27

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開業後2年間のデータ②

先日公開したデータの続きです。
在宅看取りを行ったがん患者さん67人の詳細について公開します。


 
平均診療期間は25日ですが、15日以内のケースが全体の1/3もあります。
その理由は主に、癌の病状は最期に一気に悪くなりますがその時に紹介されたということです。
本人/家族さんはそこまで悪いと思っていない方が多いので、依頼がある時にどの程度の病状であるか確認を大事にしています。
そして初回訪問時にご本人を診て、残された時間が1か月以内/1~3か月/3カ月以上の見立てをして、訪問診療の計画を立てます。

多くの方は短い反面、8人の方は3カ月以上のお付き合いとなりました。
一見長いと良いと感じるかもしれませんが、本人の精神状態・家族の介護負担に細心の注意が必要です。

これだけ短い期間で、信頼関係を構築しいかに質の高い在宅医療を提供するか、お一人お一人に個別的な対応を心掛けています。


次に患者さんの年齢です。



患者さんの年齢は、70歳以上が3/4です。
100歳以上はまだ担当経験がなく、現在10代の患者さんを1名担当しています。


データはまだあるのですが長くなるので、その③に続きます。
 

2019-06-08 22:51:09

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開業後2年間のデータ



開業後2年間の報告です。
在宅看取り率は、75%。
在宅看取りをしたがん患者さんの平均診療期間は、25日。

「たった25日」の診療期間を、訪問看護師さんを中心とした多職種スタッフと一緒にご本人/家族さんの自宅療養のお手伝いをさせて頂いています。


この2年間で数多くの貴重な経験をさせて頂きました。
今の自分の立ち位置が分かっただけでなく、自分に足りない点や修正すべき課題も見えています。
また私一人だけではどうにもならない問題点もあります。

新規開業後の足場はほぼ固まったので、これからは次のステップに進みたいと考えています。
やるべき事はたくさんありますが、その核となるのは質の高い在宅医療を提供できる在宅医をもっと増やすことです。

在宅医を志す若手医師のお手伝いが出来るように準備を進めていきます。


 

2019-06-02 07:05:46

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まだ2年しか

5月の連休明け以降は本当に大変でした。
特に先週は完全にバテてしまっていて、いつもの調子が出せずにかなり無理をした毎日でした。
ようやく様々な事が落ち着きつつあります。


もうすぐ開業して2年ですが、最近は周りから「まだ2年しか経ってないの?」と言われます。
まだまだ未熟な部分が多いですが、それでもこの2年間で分かったことがあります。

(和歌山の)常識に囚われず自分の信念に従って仕事をすれば、質の高い在宅医療の提供は不可能ではないということです。
これには多くの方々の協力があればこそです。
そして自己犠牲もありますが、私が追い求めている苦労した先にある景色がほんの少し見え始めてきました。


来年以降、和歌山市内に私のような在宅の専門医師が年に1人ずつ増える予定です。
今後開業する先生方とも密接に連携してもっと多くの方に質の高い在宅医療を届けられるように、引き続き活動を進めていきます。


決して驕らず、しかし在宅の専門医師として恥ずかしくない仕事を心掛けます。


 

2019-05-28 22:17:22

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若年者がん患者さんの介護面の支援

少し更新が伸びてしまいました。
もうすぐ梅雨の時期ですね。
また訪問診療には辛い夏がやってきます。

クリニック開業後にまず取り組んだ活動として、若年者がん患者さんの支援事業があります。
20~39歳のがん患者さんは介護保険がないので、介護サービスは全額自費になってしまいます。
(例えば、介護用ベッドはレンタル出来ないので、新品を30万円で購入しかありません)
この世代に対して一部の他府県で支援事業が数年前より始まっていましたが、和歌山県にはありませんでした。

そこでまず県の担当課に対する要望書を自ら作成しました。
しかし実際にどれくらいの患者さんが在宅にいるのかは全くデータがありませんでした。
そこで和歌山県訪問看護ステーション連絡協議会さまに協力して頂き、実態調査のアンケートを行いその結果を添えて要望書を提出しました。

県の担当者の方も興味を持って頂き、制度作成を熱心に進めて下さいました。
多くの方のご協力の結果、提言から約1年余りかかりましたがこの春無事に制度が出来上がりました。




実際の利用に関する事務手続きの方法を煮詰めている段階ですが、既に制度としては利用可能です。
在宅での若年者がん患者の問題は介護サービスだけではありませんが、少しでもお役に立てればと思います。
今後は周知に力を入れて、この制度を利用して頂けるように活動を継続します。

和歌山市内及び近隣に在住の方で、制度利用に関してご質問があれば当クリニックまでお問い合わせ下さい。


最後になりましたが、本制度の提言と準備に関して、K薬剤師さま・S訪問看護師さまの多大なご協力に心より感謝申し上げます。
本当にありがとうございました。


 

2019-05-20 21:00:00

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平成最後の日

平成最後の今日は仕事の1日でした。
連休中にも関わらずご新規の紹介も頂戴し、本当に有難いことです。

皆さんの平成はいかがでしたでしょうか?
私は前半の16年間は、中学~高校~浪人~大学と青春のど真ん中で、社会人の今では決して出来ない経験を沢山しました。
後半の15年間は医師として必要な経験を、和歌山・静岡・東京で積んだ貴重な期間でした。


令和の初めの10年間は、和歌山の在宅医療に少しでも貢献出来るように自分の役割を果たしたいと考えています。
平成の30年間で得た全ての経験を解き放つ期間でもあり、私の本当の真価が問われる期間でもあります。

本当に多くの方に支えて頂いて現在の自分があります。
お返しは仕事でしっかりと答えなければなりません。

現在、和歌山の在宅医療に関する様々なアイデアを同時平行的に検討・計画・実行しようとしています。
私が先頭に立つ計画もあれば、黒子役として完全に裏方としての計画もあります。
これらにも多くの方々の協力して頂いていますが、お互いの想いは共通しています。

公開出来るようになったものから、このブログでも順次披露させて頂きますね。





2日前、日高川町の藤の花で有名な場所に行きました。
昔からこの前は車でよく通っていたのに、見学したのは初めてでした。

藤の花はもちろん素晴らしかったですが、地元の人たちが大切に維持管理していることもよく分かりました。
広大な敷地はどこもきっちりと手入れされていて、会場内のスタッフさんの対応も非常に気持ちのいいものでした。

私も患者/家族さん、在宅スタッフに皆さんへ、出来るだけ気持ちのいい対応を心掛けたいと改めて思いながら帰ってきました。
 

2019-04-30 23:24:43

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街灯は照らし続ける

もうすぐ10連休ですね。
お休みの方もいれば、仕事があるから関係ないという方もいますよね。
私はもちろん仕事ですので、現在訪問中の皆様は安心してお過ごし下さい。


在宅関係の仕事をしている人なら、在宅ならではの苦労をたくさんお持ちだと思います。
先日お看取りまでさせて頂いた自宅は、駐車場から狭い路地を抜けてその先で階段を100段登って行くお宅でした。
自宅までに着くと毎回息切れするので、呼吸を整えてからお邪魔します。





その階段の道中には家がたくさんあるのですが街灯はありません。しかし医師と看護師の訪問が始まるということで、ご本人が町内会に頼んで街灯が設置されました。
亡くなる前日まで夜の往診は1度もなかったので、街灯が設置されていたことをすっかり忘れていたのですが、亡くなる前日の夜はこの階段を3往復したので、街灯が非常に役立ちました。

Nさんは旅立たれましたが、今後もNさんのお蔭で設置された街灯はご家族や自宅周辺の方々のために階段を照らし続けますね。
90年間ずっと暮らし続けた地元に素晴らしいプレゼントを残して逝かれました。


 

2019-04-19 13:56:09

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勉強会

桜も散りはじめて、もうすぐ暑くなりますね。
往診車内も昼間だとすでに暑い時があります。


さて、ある施設の管理者さんから勉強会の依頼を頂戴しました。
施設内の職員さん6~7人を対象に、看取りまでの病状経過や対応方法、家族さんへの説明方法、施設スタッフとしての心構えなどを話して欲しいという依頼です。
もちろん喜んでお引き受けさせて頂きました。

最近の施設は看取りまで対応することを掲げている所が多いですが、実際に看取りまでその施設で対応しているかどうかは、施設によって千差万別です。

本人/家族からすれば看取りまで対応してくれるということで入所したのに、実際は施設側の理由のために、救急車で病院搬送→入院→病院で看取りとなるケースが散見されます。

これには様々な理由があるのですが、その1つに施設スタッフが看取りに関する知識や対応方法を知らない/学ぶ機会がないということがあります。


少しでも看取りへの理解を深めて頂き、それぞれの施設での看取りが増えることに貢献出来ればと考えています。
和歌山の人はまだ危機感が少ない人が多いのですが、今後5~10年以内に確実に病院への入院/看取りは減って、自宅や施設での対応が増えます。
「困ったら病院に入院すればなんとかなるだろう」という時代は過去のものになる方向へ確実に進んでいます。


人を育てるには時間が掛かります。
今のうちから在宅医だけでなく全ての在宅スタッフの数と質を確保することが大切です。

皆さんの施設/職場で勉強会の希望があれば、是非ご相談下さい。
個々の施設内の勉強会の場合は無料で対応していますので、お気軽にどうぞ。


 

先日、数年ぶりに再訪しました。
昔ながらの手作業で作っていて、ここなら出来たてを買えます。
素朴な味ですが、私には至福の一品です。
 

2019-04-12 14:11:10

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62歳で

今日は桜が満開ですね。
いつもは閑散としている和歌山城も大変な賑わいです。


私には開業時から決めていることが幾つかあり、その1つは62歳で在宅医を辞めるということです。
(もちろん62歳まで元気に仕事を続けられたらですが)

なぜ62歳かというと、42歳で開業したので20年という節目であることと、60代になればたとえ大病を抱えていなくても体力的に24時間対応が厳しくなってくると予測されるからです。
往診車の運転も自分でしていますが、視力/反射神経的にも運転が危なくなりかける頃ですよね。

62歳/20年間と自分の中で期限を区切っているので、そこまではとにかく一生懸命在宅医療に励みます。
私の訪問診療のやり方に、和歌山の在宅医療に関わる業界内には「非常識/バカな医者」と思っている人達がいると思います。
しかし和歌山県外には本当に素晴らしい在宅医療を提供されている先生がたくさんおられます。
和歌山の「常識」に捕らわれず、常に患者/家族さんに質の高い在宅医療の提供を心掛けて62歳まで走り切りたいと考えています。


えっ、62歳で辞めて何をするのか?
健康であれば医師まで辞めるつもりはないので、在宅医とは違うジャンルで医師としての最後のもう一仕事をするつもりです。
具体策は55歳くらいから考えます。



2019-04-06 22:56:36

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