たぶせ在宅クリニック

和歌山市の訪問診療 たぶせ在宅クリニック

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在宅医療

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初めての小児在宅

以前のブログで書いた新生児(Kちゃん)の在宅医療ですが、9月中旬より開始し2か月を超えました。
重い難病のため、口からは食事を摂れず、栄養は全て胃ろうからの注入です。
体重も横ばい状態で、生後9か月を超えましたが2000gです。


私は小児科の経験はないのであくまでもサポート役で、病院の小児科医と訪問看護師さん達がメインです。
特に訪問看護師さんは難病などの小児看護の経験豊富な人たちなので、僕も安心して在宅医をお引き受けしました。

残念ながら今の医学ではKちゃんは治ることはありません。
治らないという点では末期がんの方と同じです。
毎日必死に生きているKちゃんを診ると、自分に足りない部分を教えられている感じがして本当に貴重な経験をさせて頂いています。
Kちゃんとご家族のために、自分に与えられた役割をしっかりと務めます。

 

2018-12-05 18:50:00

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在宅医がもっと増えますように

先日、将来在宅医を目指しておられる医師3年目のY先生が1日見学にお見えになり、緊急の往診も含めた計6人のバラエティーに富んだ患者さん宅へ同行訪問しました。
診察や説明だけでなく患者さん/家族さんとの距離感、訪問看護師さん/ケアマネさんへの密な連絡などを私の真横で見て頂き、多くのことを感じられたと思います。
私にとっても若い先生が見学に来てくれるのは楽しみでもあり仕事の張り合いにもなります。
Y先生、将来一緒に和歌山の在宅医として働けることを楽しみにしています。


さて、今週は和歌山の研修医の本丸である「和歌山医大 卒後臨床研修センター」で講演をさせて頂きます。
先方より頼まれたのではなく、こちらからの直談判で許可を得て講演するので、果たしてどれくらいの研修医に聞いて頂けるかは分かりません。
少しでも興味をもってもらえるように、敢えて挑戦的なタイトルにしてみました。



さあ、講演の結果はどうなるでしょうか。
うまく出来ればここで報告しますが、討ち死にしたら触れませんのでそっとしておいて下さいね。
 

2018-12-02 23:18:13

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思い出の本

東京で在宅医療の勉強をしていた時に、一緒に働いていた看護師さんから1冊の本を頂きました。
その看護師さんは在宅看護の勉強のために働かれていましたが、残念ながらご自身の病気のために看護師を続けることができなくなりました。
職場をお辞めになる時にこの本を渡されて、「本人/家族の痛みが分かる在宅医」になって下さいと言われました。



開業してもうすぐ1年半です。
和歌山の在宅医療の「功」は当然ですが、残念ながら「罪」の部分も少しずつ見えてきました。
何事も綺麗ごとだけではないのがこの現実社会ですし、私には他人さんをどうこう言う資格はありません。
この本の花戸先生にはまだまだ遠く及びませんが、私は高い志を忘れずに日々の在宅医療に従事したいと思います。


東京で応援してくれているTさんへ
あなたから頂いた気持ちを忘れずに毎日訪問診療をしています。
僕は当分東京には行けませんが、いつか再会できる日を楽しみにしてますね。

 

2018-11-26 13:27:05

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NHKスペシャル 

先日放映されたNHKスペシャル 「人生100年時代を生きる 第2回 命の終わりと向き合うとき」を見た方も多いのでは。
内容の一部には?の部分もありましたが、概ね我々が直面している問題を正面から取り上げられていたと思います。
数年前なら放送すること自体が考えられなかった内容ですが、それだけ切羽詰まっている問題である表れですね。

日々、在宅医療を通じて人生の最終段階と看取りに関わっていますが、本当にケースバイケースです。
番組内の偉い学者先生がおっしゃることは正論ですが、現実には決して正論どおり人は考えられない事が多いです。
アドバンスト・ケア・プランニング(ACP)も常に行っていますが、すんなりと決まらないケースは多々あります。
ACPは本当に気を遣いますので、我々在宅スタッフには気力と調整力と時間が必要です。

勤務医時代には「癌の告知」を数多く行っていました。
告知の前日にはどのようにして伝えるかをケース毎に考えて実践していましたが、私にとってはACPはそれ以上に難しいです。
しかし難しいからこそやりがいもあるので、少しでもACPが上達するように学びながら経験を積みたいと思います。


件のNHKスペシャルを見逃した方、深夜ですが再放送がありますよ。
是非ご覧下さいね。
NHK総合 2018年11月28日(水)午前0時40分~1時29分
 

2018-11-20 19:32:43

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まだまだ知られていません

10月は怒涛の毎日をこなしていましたが、ようやく一段落しました。
11月は少し休みながらと思いますが、やるべき事は山積みです。

世間(の一部)では「在宅医療」が声高に言われていますが、まだまだ認知度は低いです。
先日新規で開始となった新規の患者/家族さんは、訪問診療/訪問看護の存在自体を全くご存知ありませんでした。
医師会/看護の団体/行政等が啓発活動はしていますが、もっと認知度が上がるように私も更に努力しないといけませんね。
今2つの啓発活動を計画していますので、具体的に決まればお知らせしたいと思います。

それと12月には和歌山医大の研修医の先生方に講演させていただけることになりました。
今回は短い講演時間しか頂けませんでしたが、しっかりとインパクトを与えられるように内容を練りたいと思います。


先日の講演会後の感想で、「温かい医療をされていますね」と言って頂きました。
在宅では病院のような高度医療は出来ませんが、どのような心で診療するかは医師自身の気持ちだけで可能です。
そして私の仕事を支えてくれる全ての人に感謝です。



 

2018-11-04 23:42:45

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自利利他

私は患者さんに在宅緩和ケアを日々提供しています。
私的にはまだまだ自分が理想とする在宅緩和ケアの半分にも到達していませんが、周りからは「どうしてそこまでするの?」「そんなこと和歌山では出来ないわよ。無理無理。」とか言われることがあります。

しかし全国には素晴らしい在宅医療を提供している施設はたくさんあります。
「和歌山レベル」ではなく「全国レベル」で、常に患者さん/家族さんに対応したいと考えています。
困難なケースでは振り回されますし、もう2度関わりたくないと思うケースもありますが、それらを我慢して訪問を継続すると必ず自分が鍛えられます。
この仕事を辞める時と自分が死ぬ時に、自分の行った仕事を振り返ってどういう心境になるのかを楽しみにしています。
去年読んだ本の中に「自利利他」という言葉がありましたが、まさにこれを追求していきたいと考えています。
言葉の意味は皆さんで調べて下さいませ。






 

2018-10-15 11:43:21

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新規の受け入れについて

9月中旬より急に患者さんが増えているため、このペースだともうすぐ私の定めている上限人数に達する勢いです。本当に有難いことですが、新たな問題が・・・。
それは無理をすればもっと受け入れは可能ですが、一人一人の対応の質が低下するため、上限人数がきたら新規受け入れをストップすることです。
他の在宅クリニックより恐らく3~5割は少ない担当数ですが、質を低下することは絶対にしたくありませんし、何か急な事でも迅速に対応させて頂くためにも上限人数を増やすことは現在のところ考えていません。
どうかご了承下さい。
ただ毎月5~8人くらいは終了となるので、空きが出ればすぐに受け入れ再開します。
ホームページで逐一告知させて頂きますね。
 
 
今日は祝日でしたので、午前中は訪問予約を入れずに久しぶりにドライブに出掛けました。
高速に乗って、昔からの行きつけの喫茶店を1年ぶりに訪問。
400円の珈琲を数~10万円のカップ&ソーサーに入れて、何食わぬ顔でシレっと出してくれる粋な大人のお店です。
マスターも久しぶりの訪問を喜んでくれて、いろいろ話しが弾み本当に気分転換になりました。
午後はいつも通り訪問診療をこなして、夕方の空はもう「秋の空」でした。


2018-10-07 23:20:12

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ケアマネさんの認知度

先日出席した研修会でベテランのケアマネさんから、「ある講演会で座長をしていたクリニック(内科系)の院長が、ケアマネの仕事を知らなかった。びっくりしました。」と発言されていました。

これ、よくある話しです。
私もケアマネさんの仕事内容を知ったのは大学病院を辞める1年半前くらいです。
知るきっかけは、自分が病院を辞めて在宅医療を行う決めて、在宅医療の事を調べ始めたからです。
ということは、私が今現在病院の勤務医を続けていたら知らなかったと思います。

なぜこんな事になるかといえば、病院の勤務医(特に大病院)はケアマネさんと関わることが全くと言っていいほどないからです。
大学病院時代、介護保険の主治医意見書は年に1枚程度しか書いたことがありませんでした。
書き方が分からないので上司に聞いても、上司もほとんど書いたことがないから適切な指導を受けたことがありません。
なので当時は必要十分な記載が出来ていなかったと思います。

和歌山県の場合、研修医となったほとんどは和歌山医大に就職します。
その和歌山医大ではケアマネの仕事内容や在宅医療のことを熟知している医師はほぼ皆無だと思います。
なぜなら高度先進医療を提供する大学病院では、在宅医療は最も遠い領域だからです。
これではいつまで経っても状況の改善は見込めません。

この現状を少しでも改善するため、和歌山医大の研修医センターで在宅医療の講演をさせて頂けるように近日中に研修医センター担当の教授先生と交渉させて頂きます。
もし道が開ければ、件のベテランケアマネさんにも講演して頂けるように可能性を探りたいと考えています。

5年後、今より少しでも在宅医療の普及が深まりますように!





難病の新生児、Kちゃんは無事に自宅へ退院されて、毎日必死に生きています。
訪問するたびにつぶらな瞳で見つめられ、いつも僕の胸はキュンキュンしています。
初めての小児在宅ですが、いつもとは違う形で患者さんからパワーを頂きます。
病院の小児科の先生方も在宅医と組むのは全く初めてということで、万全のフォロー体制を取って頂いています。
全員の願いである1日でも長く生き続けて欲しいです。

Kちゃんのために乳児用の一番小さい聴診器を購入しました。
大人用とはサイズが全く違いますね。
 

2018-09-21 16:40:43

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暑いですね

酷暑が続きますね。
私は夏バテで半日ダウンしてしまいました。
来年の夏は休まず乗り切れるようにしっかりと対策したいと思います。


先日、お電話でこんな問い合わせがありました。

70歳の女性からで、「今は元気で大病もないですが、日本尊厳死協会に最近入会しました。この先病気で治らない状態になったら、延命治療は希望しないことを子供にも話しています。その時は先生の訪問診療を受けられますか?」

このような問い合わせを頂いたのは初めてでしたが、もちろん訪問診療は可能です。
その時の病名・病状・体力と医療行為を行うことで得られるメリットとデメリットをよく説明した上で、ご本人とご家族の希望に添えるように十分に相談させて頂きます。


また先日残念な事もありました。
心不全で入院中の患者さんの退院が決まり、定期的な通院が難しいので訪問診療の依頼がありました。
退院後に自宅へ訪問する予定でしたが、退院前日に診察した医師の在宅医療に対する心無い説明のためにご本人がビビッてしまい、訪問診療がキャンセルになりました。病院のスタッフさんがフォローの説明をかなりしてくれたようなのですが、件の医師の「お言葉」を覆すことは出来なかったようです。

本当に在宅医療の認知度はまだまだです。
件の医師のように、「在宅医療なんて」と見下している医師はたくさんおられます。
在宅医療の普及を最も邪魔しているのは「医師」であることを、改めて痛感しました。

一人一人に質の高い在宅医療を提供することで、件の医師たちの一部だけでも理解を深めて頂き、この状況が少しでも好転すると信じて日々診療しています。
 

2018-08-18 12:52:49

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何故この仕事をしているのか?

先日、昨年がんでお亡くなりになった方の奥様がお見えになり、死別後の状況をお話し下さいました。
病院への想い、ご本人への想い、ご自分の今の状況、子供さんのことなどをじっくりと伺いました。

奥様の周りの人たちは好意として励ましてくれるけど、実は辛くて辛くて仕方ないこと。
私のところにもっと早く来て話を聞いて欲しかったのに、なかなか連絡出来ずに日々が過ぎたこと。
ご自分の中で毎日葛藤しながら、でも少しでも前を向こうと努力されているのが良く分かりました。

奥様のお話しの中で、ご本人は「最後にいい先生と出会うことができて本当に嬉しかった」と話されていたと。
ご本人を担当したのは、わずかに8日・訪問回数7回だけです。
それでも「嬉しかった」と言って頂けたのは、私にとっては至上のお言葉です。

奥様はまだまだ苦悩の中におられるので、引き続き微力ながらサポートさせて頂きます。
ご本人もきっと蒼空から私の奥様へのグリーフケアを見守って下さることでしょう。


最近、講演会で使っているスライドです。

 

2018-07-27 13:37:09

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