たぶせ在宅クリニック

和歌山市の訪問診療 たぶせ在宅クリニック

〒640-8264 和歌山市湊桶屋町10 M&MビルA号室
TEL 073-424-0207  FAX 073-424-0300

rss

HOME»  院長のブログ»  在宅医療

在宅医療

  • 件 (全件)
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5

近況

少し間隔があいてしまいましたが、毎日変わらず訪問診療をしています。
今週末は学会発表もするので、その準備にも追われています。
東日本は台風災害で大変なのに、自分の仕事に専念出来ることは本当に有難いことです。

最近は関わり方が難しいケースが続いています。
①初回訪問からお看取りまで10日以内が4人
②10代のお看取りが1人
③がんの症状がとてもキツイのに、経済的な理由で必要な医療が受けられないケース
④前の主治医に放置され、私が初回訪問したら即入院となったケース

①精一杯の対応を行っているつもりですが、お看取りまで日が短いと十分な関わりが出来たかどうか自信が持てないことも多いです。
②若い方の在宅医療の経験値が少ないので特に全力を尽くしますが、振り返ってみると反省材料はあります。
③各種公的制度も利用できない制度の隙間にいる人に、どうやって医療を届けるのか考えさせられました。
④色々思うことは多いですが、まずは自分の役割を果たすことが先だと考え対応しています。

ただ全てに共通するのは、難しいケースを担当すると大変だけど自分の経験値が上がるということです。
自分の知らない事や力不足を痛感し、そしてその改善のために何をすべきかを教えて頂ける機会が得られます。

私はまだまだ未熟な在宅医ですが、愚直に自分の役割に向き合いたいです。


と書きながら申し訳ないのですが、最近は新規受け入れが全く出来ていません。
今日も2か所から依頼の相談を頂いたのですが、お受けできませんでした。
そして来週も予約はほぼ埋まっています・・・。
在宅医療の質を落としてまで枠を増やすことはしませんし、現在担当している方が最優先なので、どうかどうかご理解くださいませ。

 

2019-10-17 00:38:55

コメント(0)

折りたたむ

私は燃え尽きないのか?

24時間対応を独りでしていることを人に言うと、皆様必ず心配してくれます。

①「寝てますか?」
②「自分の時間がないのでは?」
③「旅行に行けるのですか?」
④「どうして複数の医師と協力しないのですか?」
⑤「燃え尽きないで下さい」

確かに不便だし、常に携帯を手放せません。
遊びに行くにも遠方には行けず、常に緊急で戻ることを想定した上で遊びに行きます。
北は梅田・東はかつらぎ・南は印南までですね。
普通の感覚だとこんな生活は異常だと思います。
しかし、質の高い在宅医療を提供するためには、この自分で決めたルールは必須です。

①22時~6時の往診は月に2回程度なので、ほとんどの日は6時間寝ています。
②診療時間内でも予約がなければ暇ですし、自分の時間が持てるように受け持ち患者数を制限しています。
 なので、工夫をすれば自分の時間は作れます。
③今は旅行に行けないですが、開業前にめちゃめちゃ行きました。
④在宅医療は儲かるからという医師とは組む気はありません。本気で在宅医療をしたい医師と近い将来組む予定はあります。
 そうなればまた旅行も行きたいですね。
⑤こんな感じなので、今のところ燃え尽きる予定はありません^^。
 そうは言ってもここまでのストイックをずっと続けるのは正直キツイので、62歳でこの仕事は辞めます。

自分の在宅医引退まで「僅か17年」しかありません。
今すべき事、数年後にすべき事、引退までずっとすべき事をしっかりと考えて、日々行動しています。
日常的に看取りをしているからでしょうね、こんな考え方をしているのは・・・。



 

鎮静は非常に難しいテーマです。
緩和ケア医の世界でも、実に多くの意見があります。
全国学会などでは、鎮静賛成派と反対派の間で喧嘩のような激しい議論が交わされることも多いです。
ちなみに私どもの鎮静率は、がん患者さんで5%(78人中4人)・非がん患者さん0%(20人中0人)です。

この本は鎮静不要の立場のベテラン在宅医が書かれました。
在宅医療に関わる医師、訪問看護師には必読の1冊です。
関係者の方は、是非お読み下さいね。
 

2019-09-23 23:20:29

コメント(0)

折りたたむ

「〇心」も提供しています

一気に涼しくなりましたね。
今週になって体調を壊しているご本人や家族さんがチラホラいます。
皆さん、お気を付け下さいね。

私の訪問診療は、「〇心」も一緒にお届けしています。
・困ったらいつでも、24時間電話していいですよ
・必要があれば、必ず往診します。
・相談だけでも電話してもいいですよ。
・不安を聞いてほしいだけでもいいですよ。

街のクリニックの院長先生に、こんな対応はないですよね、普通。

ほとんどの方は、在宅医療が初めての経験です。
さらに私が担当する方は、残された時間が短い方が多いです。
「自宅で最期を迎えたいから宜しく」とはっきりおっしゃる方もおられますが、大抵のケースは不安や悩みだらけの状態で在宅医療を開始します。
訪問時や電話の際に、相手の納得が得られることを常に心掛けています。

今日も訪問開始3回目の訪問の方のご家族と、1時間近く話し込みました。
雑談も混じっていましたが、とても大事な内容もありました。
そしてご家族は、自宅で看取る覚悟が固まった様子でした。

「いつでも先生や看護師さんと連絡取れるので、〇心しました。」

〇が何かは、もうお分かりですよね。



(ご家族の許可を得て公開しています)

Kちゃんですが、先日在宅医療がスタートして1年を超えました。
彼女なりのペースですが、成長しています。
視線の動きに、何らかの意思が込められているような気がする時が増えています。

疲れ切った時に訪問する際は、本当に癒されています。
いつもありがとうございます、Kちゃん。
 

2019-09-20 23:00:12

コメント(0)

折りたたむ

聴くこと

まだまだ残暑が続きますね。
対策を講じたので、今年は夏バテせずに乗り切れそうです。
皆さまはいかがでしょうか?
さて、訪問診療での「聴く」について書いてみたいと思います。

病院時代の外来では、混んでいる時は十分な診察時間をかけることが出来ませんでした。
その反省から今は出来るだけ一人一人に時間を確保するように様々な工夫しています。
現在は、どんなに短くても一人10分、長い人は30分以上でも対応出来るようになりました。

がん/非がんを問わず、あらゆる悩み・苦痛・症状を訴える本人/家族さんに、まずは「聴く」ことを大事にしています。
「まだ死にたくない」「家族に迷惑を掛けたくない」「食べれない」「寝れない」「痛い」・・・本当に種々の訴えがあります。

なぜ様々な訴えが出るのか、その言葉の奥には原因として何が潜んでいるのか、常に考えながら聴いています。
「食べれない」→点滴やステロイド、「寝れない」→眠剤処方、「痛い」→鎮痛剤処方、だけでは解決出来ません。
訴えをキチンと聴けない医師・看護師ほど、すぐに薬物治療になるような気がします。

クルマを降りた瞬間から、「聴く」ための準備は始まっています。
・駐車スペース→玄関先→玄関→室内に、いつもと変わった点はないか?
・玄関を上がる時の挨拶に対する返事は、いつもと同じか違うか?
・室内に入った瞬間の本人と家族の表情・体の位置を見て、いつもと変わった点はないか?
・開口一番の口調や何を話すのか?話しながらの表情や視線、姿勢、症状に変化はないか? などなど

もちろんキチンと「聴けば」なんでも解決出来るわけではありません。
答え/解決法のない訴えも数多くあります。
しかし「聴く」だけで軽減できる不安や苦痛もあります。

今現在、本人と家族の訴えに対して、難渋しているケースがあります。
原因は複数あり、どうにもならない原因もあります。
いくら聴いても聴いても、薬物を変更しても、びくともしない苦痛です。
自分の力不足を痛感しますが、このようなケースでも最低限出来ることは、逃げずに「聴き」続けることだと考えています。


「聴く」ことは、時間だけでなくパワーと忍耐も必要です。
病院時代より在宅医になってからやや気が長くなったのは、年のせいだけではないと思います・・・きっと^^。

ちなみに「聞く」ではなく「聴く」です。





先日参加した講演会です。
坂口先生の講演会は2回目ですが、流石ベテランの本音トークが全開でした。
当たり前ですが、私はまだまだ足元にも及びませんね・・・。
 

2019-09-09 18:45:00

コメント(0)

折りたたむ

多職種連携は・・・

8月のお看取りは既に5人となりましたが、何故か若い人(20代・1名、50代・1名、60代・3名)ばかりです。
それぞれの方にエピソードがありますが、共通するのは5人ともがん患者さんですがほぼ穏やかに亡くなられたことです。
しかもこのうち1名は、笑顔のままで旅立たれました。
若くして亡くなられた方々のご冥福を心よりお祈りします。

「がんの最期って、とても苦しみながら逝くんでしょ」とよく聞かれます。
決してそんなことはありません。
私自身も苦しみながらの最期は嫌なので、お一人お一人に個別対応した手当てを心掛けることで、極力苦しまずに過ごして頂けるように心掛けています。



先日、とある多職種連携の勉強会に参加して、20分だけ講演もしました。
平日の夜の仕事終わりにも関わらず、大勢の方が参加されていました。

多職種連携は本当に大切なテーマですが、現実には様々な問題があります。
根本的な解決法は難しいのですが、それでも皆さん熱心に聞いて下さっていました。


つい最近、和歌山市役所 地域包括支援課が、開業医とケアマネさんに対して多職種連携のアンケートを実施されました。
その結果が届いたのですが、多くの方が回答され31ページにわたる膨大な意見が挙がっていました。
既に全てに目を通しましたが、あまりにも問題山積で正直どこから手を付けたらいいのか頭を抱えました。

しかしこれらの貴重な意見を「宝の山」と考えて、詳細に解析して今後の多職種連携の改善策の方向性を、関係者と相談する予定です。

少しでも和歌山の在宅医療が発展するように、これも私の役割だと考えています。

 

2019-08-27 18:31:09

コメント(0)

折りたたむ

ペットも家族

暑い日々が続きますね。
今年は今のところ夏バテせずに、仕事が出来ています。
皆さまはいかがですか?

興味を引くタイトルの本があったので読みました。



横須賀にある特別養護老人ホームでの出来事を書いた本です。
自宅で飼っていた犬猫と一緒に入所出来る施設って、初めて知りました。
施設の猫として1匹飼っているというのは聞いたことがありますが、和歌山市内にも同様の施設はあるんでしょうか?
ご存知の方がいれば、どなたか教えて下さい。

今まで私がお看取りまでさせて頂いて方々で、残された犬猫が行き場に困るケースは幸いまだありません。
年齢を重ねた犬猫は貰い手が見つからず、現実的には保健所→やむなく殺処分となってしまいます。
今後は行き場に困るケースに遭遇することが予想されますので、私として具体的に何が出来るか考えたいと思います。





最近、初訪問した患者さんのお宅の人懐っこい猫です。
診察時は必ず、ご本人・ご家族・私の真ん中にいて、診察中はずっと見守っています。
そして帰る時も玄関先まで一緒に出て、車が出るのを見送ってくれます。
ご本人・ご家族だけでなく、私も癒されています。
 

2019-08-20 21:06:14

コメント(0)

折りたたむ

先輩の見学

研修医に続き、今度は先輩の先生が見学にお越しになりました。
来年、和歌山市内で在宅クリニックの開業を予定されています。

私のクリニックの内部を全てお見せし、訪問診療の実際も見て頂き、私の開業準備や経営的な質問にもお答えしました。
普通は「商売敵」と捉えて、内部を見せて教えることは信じられない人もいるかもしれません。
しかし私の発想は全く逆です。
和歌山の在宅医療を今以上にもっと向上させるためには、質の高い訪問診療が提供出来る同世代の仲間が必要です。
まだまだ在宅医は不足していますから、お互いに共存共栄と切磋琢磨しないといけません。

病院医療との違いを見て頂き、今の時代に即した在宅医療をお互いに提供出来れば、必ず和歌山の在宅医療はもっと発展します。
その目標実現のためには、「商売敵」なんていってられません。

〇先生、一緒に和歌山の在宅医療の発展に従事しましょう。


開業時(2017年6月)に、5年後(2022年)に和歌山の在宅医療が多少でも変わっていることを自分の役割(my mission)にしていました。
少しずつですが、その実現の可能性が高まってきました。
ただの自己満足ですが、本当に嬉しいことですね。



先日の講演会で、私がお看取りをした方の子供さんが聴衆として来て下さっていました。
講演後の質問タイムで自ら手を上げて、嘘偽りのないありのままの講演内容であったと発言してくれました。
Tさんのご家族さん、ありがとうございました。
引き続き、「血の通った暖かい」訪問診療の提供にストイックに努めたいと思います。
 

2019-08-14 22:53:03

コメント(0)

折りたたむ

研修医の見学

先日、研修医2年目の先生が見学にお見えになりました。
将来は在宅医を目指しているとのこと。
昨年、和歌山医大の研修医センターでレクチャーした際に参加してくれていて、私の存在を知ったようです。

見学の日の予約は、初回訪問、看取り直前(見学の日の夜に亡くなる)、神経難病、認知症、がん術後の経管栄養、慢性疾患(心不全/リウマチ)など、
バラエティーの富んだ患者さんだったので、非常に中身の濃い見学になりました。

初回訪問・安定期・看取り期、それぞれの時期で対応方法が全く違うことや、ご本人/ご家族の反応や会話、在宅医と本人/家族との距離感などをしっかりと見て頂きました。

移動距離も長くハードな1日でしたが、充実した見学になったと思います。
私より17才若く、私の次の世代の在宅医候補です。
今はしっかりと病院で医師としての経験を積んで、将来バトンタッチ出来ることを楽しみにしています。

私の出来る限りのサポートはさせて頂きますので、N先生また見学に来て下さいね。
そして見学に協力して頂いた患者/家族さん、ありがとうございました。



 

2019-08-10 09:14:08

コメント(0)

折りたたむ

7月は

梅雨も終わりましたが、7月は怒涛の訪問ラッシュです。
7月20日の時点で1か月の平均数に到達していました。

昨日はせっかく新規のご相談を頂戴したのですが、お断りしてしまいました。
現在混んでいるのと、私の夏バテ予防に受け持ちの上限数を少しだけ減らしています。
夏バテした昨年の教訓を活かすためでもあります。
その代わり受け持ち患者/家族さんに対しては、夏だからという言い訳はしません。

私のこの方針には批判的な方もおられると思いますが、燃え尽きずに/倒れずに続けるために変更はしません。
医師を増やしたらと言われることもありますが、2人になっても受け持ち数が2倍となれば同じことが起きます。
あと志が同じ方向の医師でないとダメなので、誰でもいいから増やすという事も考えていません。

ご相談頂いたケアマネさん、本当に申し訳ありませんでした。



さて、講演会が重なってきました。
来週は、市民だけの会で初めて講演します。
8月は、教育委員会からの依頼で学校の先生方への講演もあります。
今までは業界人にしか講演したことがないので、ちょっと緊張しています。
しかし地域に在宅医療の裾野を広げるには、必須のイベントと考えています。
今後の私の活動の試金石となる大事な会です。

8月下旬には、某在宅医療介護推進センター主催の会でも短時間の講演します。
また当クリニックのHPを見た研修医の先生が見学にも来てくれます。

新たな出会いを楽しみにしながら、暑さに負けず毎日市内を走り回っています。
 

2019-07-27 11:16:08

コメント(0)

折りたたむ

同志

今日は同じ志をもつ医師同期の先生が見学に来てくれました。
彼とは10年以上ぶりの再会です。

彼も私と同じく数年前に和歌山の病院を辞めて、家庭医になるべく現在は他県で修行されています。
一緒に訪問しながら様々な情報交換をして、とても楽しい時間になりました。

同じ分野を専門としているだけあって、私の診療スタイルや密かに工夫している事をすぐに見抜いていました。
彼は来年か再来年には和歌山に戻ってくる予定なので、共に家庭医/在宅医として仕事が出来るのが楽しみでもあり、またお互いに切磋琢磨したいと思います。

T先生、今日は遠方よりわざわざ来てくれてありがとうございました。





先日初めて伊太祁曽駅に行き、スーパー駅長よんたまと面会してきました。
着いた時は寝ていたのですが、起き上がった一瞬の一枚です。
この後また寝てしまいました。
流石、おネコ様・・・。
 

2019-07-19 22:50:52

コメント(0)

折りたたむ

  • 件 (全件)
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5