たぶせ在宅クリニック

和歌山市の訪問診療 たぶせ在宅クリニック

〒640-8264 和歌山市湊桶屋町10 M&MビルA号室
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在宅医療

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街灯は照らし続ける

もうすぐ10連休ですね。
お休みの方もいれば、仕事があるから関係ないという方もいますよね。
私はもちろん仕事ですので、現在訪問中の皆様は安心してお過ごし下さい。


在宅関係の仕事をしている人なら、在宅ならではの苦労をたくさんお持ちだと思います。
先日お看取りまでさせて頂いた自宅は、駐車場から狭い路地を抜けてその先で階段を100段登って行くお宅でした。
自宅までに着くと毎回息切れするので、呼吸を整えてからお邪魔します。





その階段の道中には家がたくさんあるのですが街灯はありません。しかし医師と看護師の訪問が始まるということで、ご本人が町内会に頼んで街灯が設置されました。
亡くなる前日まで夜の往診は1度もなかったので、街灯が設置されていたことをすっかり忘れていたのですが、亡くなる前日の夜はこの階段を3往復したので、街灯が非常に役立ちました。

Nさんは旅立たれましたが、今後もNさんのお蔭で設置された街灯はご家族や自宅周辺の方々のために階段を照らし続けますね。
90年間ずっと暮らし続けた地元に素晴らしいプレゼントを残して逝かれました。


 

2019-04-19 13:56:09

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勉強会

桜も散りはじめて、もうすぐ暑くなりますね。
往診車内も昼間だとすでに暑い時があります。


さて、ある施設の管理者さんから勉強会の依頼を頂戴しました。
施設内の職員さん6~7人を対象に、看取りまでの病状経過や対応方法、家族さんへの説明方法、施設スタッフとしての心構えなどを話して欲しいという依頼です。
もちろん喜んでお引き受けさせて頂きました。

最近の施設は看取りまで対応することを掲げている所が多いですが、実際に看取りまでその施設で対応しているかどうかは、施設によって千差万別です。

本人/家族からすれば看取りまで対応してくれるということで入所したのに、実際は施設側の理由のために、救急車で病院搬送→入院→病院で看取りとなるケースが散見されます。

これには様々な理由があるのですが、その1つに施設スタッフが看取りに関する知識や対応方法を知らない/学ぶ機会がないということがあります。


少しでも看取りへの理解を深めて頂き、それぞれの施設での看取りが増えることに貢献出来ればと考えています。
和歌山の人はまだ危機感が少ない人が多いのですが、今後5~10年以内に確実に病院への入院/看取りは減って、自宅や施設での対応が増えます。
「困ったら病院に入院すればなんとかなるだろう」という時代は過去のものになる方向へ確実に進んでいます。


人を育てるには時間が掛かります。
今のうちから在宅医だけでなく全ての在宅スタッフの数と質を確保することが大切です。

皆さんの施設/職場で勉強会の希望があれば、是非ご相談下さい。
個々の施設内の勉強会の場合は無料で対応していますので、お気軽にどうぞ。


 

先日、数年ぶりに再訪しました。
昔ながらの手作業で作っていて、ここなら出来たてを買えます。
素朴な味ですが、私には至福の一品です。
 

2019-04-12 14:11:10

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62歳で

今日は桜が満開ですね。
いつもは閑散としている和歌山城も大変な賑わいです。


私には開業時から決めていることが幾つかあり、その1つは62歳で在宅医を辞めるということです。
(もちろん62歳まで元気に仕事を続けられたらですが)

なぜ62歳かというと、42歳で開業したので20年という節目であることと、60代になればたとえ大病を抱えていなくても体力的に24時間対応が厳しくなってくると予測されるからです。
往診車の運転も自分でしていますが、視力/反射神経的にも運転が危なくなりかける頃ですよね。

62歳/20年間と自分の中で期限を区切っているので、そこまではとにかく一生懸命在宅医療に励みます。
私の訪問診療のやり方に、和歌山の在宅医療に関わる業界内には「非常識/バカな医者」と思っている人達がいると思います。
しかし和歌山県外には本当に素晴らしい在宅医療を提供されている先生がたくさんおられます。
和歌山の「常識」に捕らわれず、常に患者/家族さんに質の高い在宅医療の提供を心掛けて62歳まで走り切りたいと考えています。


えっ、62歳で辞めて何をするのか?
健康であれば医師まで辞めるつもりはないので、在宅医とは違うジャンルで医師としての最後のもう一仕事をするつもりです。
具体策は55歳くらいから考えます。



2019-04-06 22:56:36

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よく聞かれます

「看取りが日常だと大変でしょ?疲れませんか?」とよく聞かれます。
先生は燃え尽きないのですかという意味も込めて質問される人もいます。


確かに疲れます、特に精神的に。
でもそれを遥かに上回るやりがいがあります。

死を目前にした本人と家族には様々な問題や不安が降りかかっています。
それらに1つ1つ対応することで、問題や不安は多くの場合軽減することが出来ます。
もちろんゼロになることはありませんが、私が追求する「質の高い在宅医療」を提供することで、出来るだけ穏やかに過ごしていただけるように最大限の努力をします。
そして本人と家族に関わってくれる在宅スタッフ(訪問看護師/ケアマネなど)のケア/フォローも出来るだけ行います。

良い看取りができるかどうかは、それまでの過程に大きく左右されます。
そこに医師として私が果たすべき役割があり、その結果として、命は救えなくても人生は救えるように励みます。


今日もまたお一人、旅立たれました。
非がんの老衰/大往生でしたが、担当させて頂いた約1年余りで多くの事を私だけでなく看護師、ケアマネ、施設スタッフが学ばせて頂きました。
Mさん、ありがとうございました。安らかにお眠りください。





ある場所で見つけた青いヒヤシンスです。
桜ももちろんいいですが、素朴でよくないですか?
 

2019-03-30 23:12:06

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ザ・平穏死

暖かくなったり寒かったり体調管理が難しい時期ですね。
みなさまはいかがお過ごしですか?


最近、97才の方をお看取りさせて頂きました。
特に命に関わる持病はなく、娘さんと2人暮らしで、すぐ近所に住む息子さんも頻繁に様子を見に来られていました。
今年になってから徐々に弱っていき、3月になってからはほとんど食べなくなりました。
本人はいたって穏やかな表情で日々過ごしておられますが、ご家族さんはこのままでいいのかと不安になります。

娘さんに日々の対応方法を説明するとともに、石飛幸三先生の著書をお貸しして「平穏死」について理解を深めて頂きました。
月1回だった私の訪問回数も増やして、訪問看護師さんの回数も増やして、ご本人と家族さんのケアに尽くします。

本当に最期まで穏やかに過ごされ、そしてまさに眠るように静かに息を引き取りました。
決して美化する意図はありませんが、これぞ平穏死のお手本といっていいと思う程の見事な最期でした。

大切な事は、「余計なことは敢えてしない。本当に必要なことだけを行う。」です。
何が余計で、何が必要かは、人や病状によって異なります。
それを判断して1人1人に適した方針を決めて、ご本人/家族さんに説明するのが私たちの役割です。


もうすぐ平成が終わろうとしている時期に、大正生まれの方がまた1人逝かれました。
私にはあとどれくらいの時間が残っているかは、神のみぞ知るです。
だからこそ今すべき私の役割を、しっかりと果たしたいと思います。
 

2019-03-22 19:52:54

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講演を聞いて

昨日は京都で在宅医をされている先生の講演に参加しました。
在宅医を15年以上されておられる先輩なので、参考になる事が幾つもありました。
また今の自分のやり方が大きくは間違っていないことも確認できたので、有意義な時間となりました。

在宅医にとって大切な事はたくさんありますが、私が最も大事にしていることはユーモアです。
まだ死が遠い人はもちろん、たとえ死を目前にした人であっても、なんとか少しでも笑って頂こうといつも考えています。





同級生に教えてもらった本町の老舗喫茶店に行きました。
素朴な味のケーキとブレンドコーヒーがとても美味しかったです。
 

2019-03-10 17:23:29

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死への恐怖からの解放

先日、50代のがん患者さんを自宅でお看取りさせて頂きました。
独身の方で、ご両親と愛犬1匹と暮らしていました。
非常に気配りの方で、職場からの信頼も厚く、自宅にも頻回に職場の方が来られていました。

大病院でがん治療を頑張ってこられ、病院の主治医先生もとても熱心な治療を提供されていましたが、病状悪化で抗がん剤治療が終了となり、私に訪問診療の依頼がきました。
初回訪問では、見た瞬間に残された時間はあと1か月はないと分かりました。
急いで様々なことを進めないといけませんが、訪問看護師さんとケアマネさんが迅速に大活躍してくれました。


肉体的な痛みは医療用麻薬で緩和出来たのですが、ご本人の表情は全然変わらず険しいままです。
その原因は主に3つでした。
①死への恐怖
②自分の病状悪化しても周囲への気配りしないといけないという気持ちに縛られたままだから
③病院への外来通院(病院主治医への絶大な信頼)も心の支えだが、通院することが難しくなっているけど自分からは通院を辞めるとは決められない


ご本人の性格を見極め、かつ日に日に変化(悪化)する病状を考えながら、病院への通院をいつ最後にするかのタイミングを探っていました。
訪問開始から2週間で病状はさらに悪化したため、外来予約の前日に病院主治医に手紙を書き、明日の外来が最後の通院になることを主治医よりご本人に説明して頂きました。
その翌朝は私が自宅へ訪問し、ご本人とよくお話しをして、また父上ともお話しました。

その日の訪問看護師さんからの報告は、「先生、本人と一体何を話したんですか?昨日までとは別人のような穏やかな表情になってます」でした。
この報告を聞いて、私の「役割」はほぼ終了したと判断でき、安心しました。

その後の訪問では、すべてから解放されたご本人より深い感謝の言葉を頂戴しました。
そして数日後に穏やかな表情のままで、部屋に入りきらない大勢の家族と職場の仲間に見守られながら旅立たれました。


天上のDさんへ
貴方の穏やかな表情と笑顔は忘れませんよ。
短い期間でしたが、担当させて頂きありがとうございました。
 

2019-02-14 01:55:00

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白衣を着ない医者

私は病院を辞めて以来、医師の象徴でもある白衣を1度も着たことがありません。
このブログの写真でお気付きの方もいたかもしれません。

全国的にも白衣を着ない在宅医は増えています。
その理由は在宅医によって様々ですが、私は以下の理由で白衣を脱ぎました。

・患者さん/家族さんに不要な緊張感を与えないため
・ご近所さんに医者が来ていることを分かりにくくするため (往診車にもクリニックの名前を書いていません)

私も医師になった時は、白衣を着て颯爽と院内を歩くのが嬉しかった時代もありました。
しかしそれは単に医師の自己満足と昔からの慣習でしかありません。

白衣を着ているだけで、言いたいことが言えない人も多くおられます。
白衣を着ている人に嫌な経験をした人は、自分の家でわざわざ白衣を見たくもないでしょう。
医者が自宅に来ていることを近所に知られたくない人もおられます。

たとえ私服で訪問しても私が医者であることには変わりないのですが、極力リラックスした状態で訪問診療を受けて頂けるように配慮しています。
「医師=白衣を着ている」はあくまでも1例ですが、医師=〇〇という固定観念にとらわれず、一人一人に適した訪問診療を常に心掛けています。
 

2019-01-22 23:25:42

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本年もよろしくお願い致します

明けましておめでとうございます。
今回の年末年始は体調を壊すこともなく、ゆっくりと過ごすことが出来ました。
しかしお看取りもありましたから、しっかりと自分の役割を果たせました。

さて、今年も在宅ホスピスケアを提供しながら、昨年の反省を忘れずに自分自身の在宅医療のスキルアップにも励みます。
本当に患者さん/ご家族さんから教えて頂くことばかりです。
同時に在宅医療の普及のために様々な活動を考えています。

皆さん、健康であること・毎日食事が出来ることは当たり前ではありませんよ。
お一人お一人の人生に真剣に向き合っていると、とにかく自分が健康で日々仕事が出来ることに感謝しかありません。
自分に与えられた在宅医としての「役割」を、愚直に務めたいと思います。


受け持ち患者さんが多くなっているので、ご新規の方のお引き受けが時期によっては難しいことがあります。
人数が多いと様々な無理が生じるのを昨年痛感しました。
引き受けた以上は常に自分の100%を提供したいので、受け入れ制限は継続致します。
せっかく新規のご依頼を頂戴してもお断りすることがあるとは思いますが、どうかご了承下さい。

まだまだ未熟な在宅医ですが、今年もどうぞよろしくお願い致します。


 

2019-01-04 19:42:36

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年末ですね

今週もあっという間に金曜日になってしまいました。
今日は暖かったですが、年末のせいか道路が混んでましたね。

12月29日~1月3日までの定期訪問は休みますが、緊急の時はいつも通り私が対応します。
現在担当させて頂いている患者さんとご家族さんは、安心してお過ごし下さいね。




せっかくの機会なので、この休み中に読む本を買いました。
1人院長だとどうしても考えが偏って来るので、自らを戒め在宅医としてもっと成長出来るように、先輩ドクターから学びたいと思います。
 

2018-12-21 17:46:27

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