たぶせ在宅クリニック

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苦しむ人と一緒に苦しむ覚悟はあるか?

苦しむ人と一緒に苦しむ覚悟はあるか?

仰々しいタイトルを付けましたが、最後まで読んで頂ければと思います。

私が担当する患者さんの多くは、最新の医学をもってしても治らない方や死が差し迫っている方です。
患者さんとそのご家族は、当然多くの悩み、不安、症状を抱えておられます。
答えのない問題も多いです。
そういった方々に対していかに有効なケアを提供するかは、非常に難しいテーマです。

多くの先人が様々な考えを言ったり書き残してくれていますが、先日読んだ先輩Drの本にはこう書いてありました。


①援助者に必要なことは、苦しむ人と一緒に苦しむことに耐える覚悟、苦しむ人の傍に居続けること
②援助者が全てを負おうとしないこと

①は、援助者自身も無力な者であるが、それでも逃げずに苦しむ人の傍にいて、支え合いながらともに歩むことが大事という意味です。
②は、真面目で優しい援助者ほど、自分がなんとかしてあげなければならないと考え悩むが、無力であるために援助者が苦しむ➡苦しむ人(患者さんやご家族)に対しても悪い結果になる。援助者の役割はあくまでも伴走者であること。

なんだか禅問答や聖書にでも出てきそうな言葉ですが、私は本当にその通りだと思います。
一緒に苦しみながら伴走することは、簡単なケースもあれば、めっちゃ難しいケースもあります。

以前担当したケースでは、患者さん本人から、「先生や看護師さんが来てくれても、全く楽にならない。とにかくどんな事をしてでも楽にして。」と訪問ごとに毎回厳しく言われたケースがありました。
帰りの車の中で、いつも私はなんとも言えない暗い気分になっていましたが、それでも訪看さんの協力もあり看取りまで担当させて頂きました。
最も苦しんでいたのはご本人とご家族ですが、我々伴走者も苦しみました。それでも逃げることだけはしませんでした。



在宅医療・・・奥が深いです。


だから面白くもあります。


最近、自虐的に自分のことを、「在宅バカ医の田伏です」と言ってます^^。
 



来年4月に開校予定の薬学部の巨大な校舎が建設中です。
薬学部は6年制なので、1期生が卒業して現場で活躍するまでにはまだかなりの時間が掛かりますが、あらゆる医療職の養成は重要です。
在宅医の養成も急務ですが、つい最近思わぬところから新たな在宅医希望者がいるという情報が・・・(続く?)。

 

2020-02-15 00:02:11

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