たぶせ在宅クリニック 和歌山市の訪問診療

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院長コラムhead doctor’s blog

【解説②】がん患者さんの在宅療養期間について18.11.27

解説

がん患者さんが私のような在宅クリニックに紹介されてからお亡くなりになるまでの期間(中央値)は、皆さんどのくらいと思いますか?

約8年前と少し古いですがある全国調査では、「32日」でした。

東京で1年間勉強したがん専門の在宅クリニックでは、「30日」でした。

そして私のクリニックでは、「27日」です。

初回訪問からお看取りまで、たったの「27~32日」が現実です。

その短い期間の間に、多くのするべき事があります。

私の初回訪問は大抵1時間以上かかります。

まず私がすることは、目の前のがん患者さんに残された時間はどれくらいかを推定することです。

お看取りまでの期間を大きく分けて3つのタイプに分けることが出来ます。

①1週間以内と思われる

②1か月くらいと思われる

③1~3か月くらい思われる

①の場合は、のんびりとお互いの信頼関係を築いている時間はなく、必要な事を一気に進めないといけませんし、場合によっては初対面でとても厳しい説明を行わざる得ない時もあります。

③の場合では、慌てずにまずは信頼関係の構築から始めます。

従って初回訪問での①②③の見極めがとても大事です。

見るべきポイントは多岐に渡り、直感/感覚的な要素もありますので具体的にはここに書けませんが、大体80%くらいの確率で予想が可能です。

勤務医時代に、がんの告知→抗がん剤/緩和ケア→お看取りまで、一貫して主治医として担当した経験が非常に役立っています。

死を目前にした患者さんとその家族さんに、個々のケースに応じて臨機応変に対応しながら、少しでもお力になれることを目指しています。