私は病院を辞めて以来、医師の象徴でもある白衣を1度も着たことがありません。
このブログの写真でお気付きの方もいたかもしれません。
全国的にも白衣を着ない在宅医は増えています。
その理由は在宅医によって様々ですが、私は以下の理由で白衣を脱ぎました。
・患者さん/家族さんに不要な緊張感を与えないため
・ご近所さんに医者が来ていることを分かりにくくするため (往診車にもクリニックの名前を書いていません)
私も医師になった時は、白衣を着て颯爽と院内を歩くのが嬉しかった時代もありました。
しかしそれは単に医師の自己満足と昔からの慣習でしかありません。
白衣を着ているだけで、言いたいことが言えない人も多くおられます。
白衣を着ている人に嫌な経験をした人は、自分の家でわざわざ白衣を見たくもないでしょう。
医者が自宅に来ていることを近所に知られたくない人もおられます。
たとえ私服で訪問しても私が医者であることには変わりないのですが、極力リラックスした状態で訪問診療を受けて頂けるように配慮しています。
「医師=白衣を着ている」はあくまでも1例ですが、医師=〇〇という固定観念にとらわれず、一人一人に適した訪問診療を常に心掛けています。

いつもの診察風景ですが、白衣を着ていないこと以外にもう一つ医師と患者さんの関係で通常とは違う点があります。
皆さん、お分かりになりますか?
2019-01-22 23:25:42
在宅医療
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