たぶせ在宅クリニック 和歌山市の訪問診療

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院長コラムhead doctor’s blog

誰かがしないといけない事25.10.19

在宅医療

やっと過ごしやすくなりましたね。
私の訪問数も落ち着いていて、現在はかなりゆったりモードです。

先日、久しぶりに仲の良い同期の医師と電話する機会がありました。
要件を済ますと、彼が「実は今から検案に行くんよ」と。
話しを聞いていると、地域の医師会から検案の仕事を頼まれて、嫌だったが断れなかったと。

人が亡くなった場合に、事件事故、自死、不審死など明らかに病死と断定出来ない死因不明のご遺体を調べる仕事(検案)です。当然警察が必ず関わるので、検案の依頼も所轄の警察署から電話があるそうです。そして警察と共に現場に行き、亡くなっていることを医師として確認し書類を作成するのです。

私はお看取りをしていてもまだお身体が暖かいうちに往診しますが、検案のご遺体は相当変化していることがほとんどなので、とても厳しい仕事です。
友人の医師は既に何件も現場に行き、様々なパターンを見たよと話していました。
「お前、凄いな」と言うと、「社会の誰かがせなアカンからなあ」と。
誰にでも出来る仕事ではなく、彼には本当に頭が下がります。

もう1つタイトルに関連するお話しです。
先日まで担当した患者さんは、人生の多くを社会と人のために尽くされてきた方でした。
私が訪問してもご本人がその事をお話しになることはなかったのですが、周囲の方から教えて頂きました。
困っている人のために人生を尽くす。
素晴らしい人生の先輩を在宅医として担当させて頂き、私は貴重な学びを頂きました。
社会のためや誰かがしないといけない事を、私も1つでも実行したいと思います。


今夏より新たな家族が増えました。
生後6カ月の保護猫兄弟で、まだヤンチャばかりしていますが、先住の兄さん猫とも仲良くなりつつあります。
私はすっかり猫に染まっています。