たぶせ在宅クリニック 和歌山市の訪問診療

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院長コラムhead doctor’s blog

にもかかわらず笑う26.1.15

在宅医療

私が担当する患者さんは終末期の方ばかりではありません。
人数で言うと、病状が安定している月1回訪問の方が大半です。
病状が悪い患者さんに訪問すると、大抵は張り詰めた空気感のなかでご本人と家族さんは過ごしておられます。
また病状が安定している患者さんは和やかな場合が多いですが、時として人間性や家族内での意見の相違、長年の関係性etc、大人の事情で緊張感の高いケースにも遭遇します。

どんな場合であれ私は「1訪問1笑い」を心掛けています。
ご本人は自宅でも病院でもずっと病苦と向き合い続けており、ご家族も様々な不安を抱えながらサポートをされています。
笑いを提供したとしても私の退室後しばらくすれば元の緊張感に戻るのは承知していますが、それでも束の間の安らぎは大切でありそれを提供するのが在宅医の役割だと私は感じています。

お迎えがもう間もなくという患者さんへの訪問時は流石に冗談は言えませんが、それでも幾つかの条件が揃えば笑いを提供することも可能です。

以前にこのコラムでも書いたことがありますが、日野原重明先生、柏木哲夫先生、石飛幸三先生、他にも多くの先輩方がユーモアの大切を言われています。
ドイツではユーモアは「にもかかわらず笑うこと」と定義されているそうです。
また「夜と霧」の著者で高名なヴィクトール フランクル(精神科医・心理学者・オーストリア)は、「ユーモアは人間だけに与えられた崇高な能力である」と述べています。

人生と生活も含めてその人を診るのが在宅医療ですが、ユーモアのセンスも磨き続けたいと日々思っています。

午前8時ちょうどに参拝なさる菊をまとった神馬様。
普段の生活で当たり前に使っている午前/正午/午後の「午」が「馬」を意味するという常識を、恥ずかしながらつい最近知りました。
まだまだ勉強不足です。