たぶせ在宅クリニック 和歌山市の訪問診療

  • 〒640-8264 和歌山市湊桶屋町10 M&MビルA号室
  • TEL073-424-0207
  • FAX073-424-0300
メニュー

院長コラムhead doctor’s blog

119番を呼ぶ時26.5.9

在宅医療

 連休が終わり、気温がどんどん上がってきて、過ごしやすい時期は終盤ですね。

 先日、患者さん宅で救急車を呼ぶ場面がありました。
 月1回訪問の90代の女性を訪れると、その日の早朝に自室で転倒して股関節に強い痛みが出現して、ベッド上で動けなくなっていました。
 転倒したのが午前7時前で私の訪問予約が午前10時30分だったため、緊急コールせずに私の訪問を待っておられました。

 診察すると股関節の骨折の疑いが強く全く動けないため、ご本人と娘さんと相談の結果、救急車で病院受診することとなりました。
 以下は私が救急車を呼ぶ時に常に行うことです。

①救急車を受け入れてそうな病院に電話を掛けて、病状等を伝えて救急車受け入れの許可を得る
②本人の保険証、薬と薬手帳、財布、靴、1日分の着替え、スマホ(携帯電話)と充電器、入歯、杖、補聴器、オムツなど、その人に必要な物をまとめる
③119番に私が電話をして、許可を得た救急病院への搬送依頼を行う
④救急隊到着までに、救急隊が活動する玄関から本人周辺までの動線を片付ける
⑤サイレンが聞こえたら、自宅前で救急車を誘導する
⑥救急隊に必要な情報提供を行う
⑦救急車に収容されるまで見守る(自宅が無人になる場合は消灯と鍵を掛ける)
⑧救急病院の到着までに容体がどうなるか分からない程、重症/不安定の場合は救急車に同乗する(滅多にありませんが)
⑨クリニックに戻り、診療情報提供書(紹介状)を書いて、救急病院へFAXする

 これが一連の流れです。
 先日の90代女性の娘さんからは、「以前父のために救急車を呼んだ時、往診に来た先生は診察後に救急車呼んでねと言い残してすぐに帰ってしまい、残された私達家族はとても困りました。今回は何から何まで先生と看護師さんが動いてくれて助かりました」と言われました。

 救急車を呼ぶ時というのは、ご本人にかなり悪い事が起こっているので、ご本人も家族さんも全く余裕がありません。
 救急車を呼ぶ際、どこまでが医師の仕事かという決まりはありませんが、私は開業以来①~⑨の流れを在宅医の役割と考えて必ず実践しています。
 これが私が追求している質の高い在宅医療の一端です。
 

 仲良し3匹はいつも元気です