たぶせ在宅クリニック 和歌山市の訪問診療

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院長コラムhead doctor’s blog

業務改善24.2.18

在宅医療

在宅クリニックの訪問方法について全国的な流れは、医師とスタッフの2名1台で、スタッフが運転して医師は後部座席で移動中にカルテを書くというものです。そして患者さんの自宅では電子カルテを持参し処方箋を印刷して渡すというのが多いと思います。1日10件以上訪問するなら、この方法でないと仕事になりません。

しかし私は開業以来、電子カルテを持たずに患者さん宅に訪問し、処方箋やカルテ記載はクリニックに戻ってから行っています。こんな非効率な事を続けているのは、患者/家族さんの前では顔を見て会話をしながら診療したいからです。そのために1日の訪問件数は少なくなるように、患者数も訪問エリアも制限しています。その結果、お一人お一人に十分な時間を割くことが出来るので、患者/家族さんと私、双方の満足度は高いです。

神﨑先生も入職以来、私と同じ方法で仕事をされていましたが、患者数が増えるにつれて弊害が出ています。神経難病専門の在宅医として断れない依頼が多いので、患者数も訪問エリアも私より増えてしまっています。神経難病は患者/家族さんだけが相手ではなく、多職種との連絡や書類作成が私とは比べ物にならないくらい多いので、クリニックに戻ってからだけでは仕事が終わらないし、対応が遅くなると連携先の相手さんにも迷惑が掛かることがあります。

神﨑先生から改善についてのリクエストがあり、訪問時に携帯する装備品の見直しを行い、訪問中でも電子カルテが使用出来るようにしました。そう遠くないうちに神﨑先生が自分で運転することもなくなるかもしれません。

細かい事は別の機会に書こうと思いますが、神経難病はがんや非がんの対応とは異なります。神﨑先生に相応しい態勢を整えるのも院長の役割です。

でも諸々の状況が許す限り、私は電子カルテを持たずに訪問するスタイルを維持したいと考えています。

H3ロケットの打ち上げ中継を一緒に鑑賞しました。
おめでとう、JAXA!