たぶせ在宅クリニック 和歌山市の訪問診療

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院長コラムhead doctor’s blog

優しいうそ24.5.11

在宅医療

何気なくネットを見ていたら良い記事を見つけました。

「バス来ないバス停」 認知症患者見守る 行方不明防止、交流の場に ベンチに座って心落ち着かせ 時刻表…12時に「昼ごはん」、15時に「おやつ」(読売新聞オンライン) – Yahoo!ニュース

認知症カフェは和歌山市内にもありますが、この活動は認知症カフェよりも身近で手軽に実施出来ます。
私の担当する患者さんでも認知症の方は多く、なかには外に出て行ってしまう方もおられます。幸い行方不明になったり落命された方はまだ経験していませんが、いつ起こってもおかしくありません。
こういった草の根の取り組みは素晴らしいですね。

認知症の方とお話しをしていると、私は嘘つきドクターになります。
「あんた、初めて見る顔やね」「初めまして○○さん、よろしくお願いします。」
「あなたは保険の外交員さんですね」「そうなんです、今日は契約内容の確認に伺いました。まずはお身体の調子はいかがですか?」
「今日は約束の日と違いますけど」「すいません、僕が間違えたみたいです。このままお時間もらってもよいですか?」

一般的に嘘はNGですが、認知症の方への優しいうそはOKですよね。

仲良し兄弟の片割れは、ソファで自由に寝ています。
もう片方は、こんな大胆な寝方はしないので、兄弟でも性格は違いますね。