院長コラムhead doctor’s blog
非常勤医師に就任26.2.22
当クリニックは開業以来、本業の訪問診療のみを提供しています。
和歌山市内には様々な施設がありますが、施設丸ごとを担当する依頼は全てお断りしてきました。
その理由は、私が理想とする訪問診療の妨げになるのが嫌だったからです。
施設丸ごとを引き受けると、その施設の経営/介護方針に沿った訪問診療を提供せざる得なくなります。その方向性は私の方向性とは異なることが大半であるため、私としては全てお断りしてきました。
しかし、今回ある施設の非常勤医師に就任しました。
この施設は障害をお持ちの方で種々の理由で社会的に住む場所がない方が長期間暮らしている施設です。
この施設に関わっている医師は複数おられますが、専門が内科でなかったり医師が高齢となり退任が迫ってきているということで、後任の内科医を探しておられました。
しかし施設の特殊性が理由かどうか分かりませんが、後任医師が全く見つからなかったそうで私に依頼がありました。
今までの私の方針に反することなので悩みましたが、以下の3つの理由で引き受けました。
①この施設の入所者は「障害がある」という理由で、病院での入院は断られるそうです。従って何があっても施設内で最期まで看るしかないとのこと。
実はこの施設で長年入所していてがんになった方を現在私は担当しています。その方の紹介状には入院出来ないことが明記されています。
人生の最期を担当するのは普段からしていることなので、私にとっては何も問題はありません。
障害のために意思疎通が困難な方が大半ですが、施設スタッフがお一人お一人の事を熟知しているので、私が知りたいことはスタッフに聞けば大抵は解決出来ます。
②私の叔父は歯科医なのですが、その叔父も障害者の歯科治療を積極的に行っていたことを思い出しました。もう30年以上前ですが、その現場を見て「凄い人だなあ」と思った記憶が蘇りました。
③最後の理由は、この施設が私のクリニックからとても近いため、本業の訪問診療にはほとんど影響はないだろうと判断したことです。
私の専門的経験が活かせて、社会的意義もあるならば、やるしかないですよね。
頑固な私が方針を変えた珍しい例ですが、引き受けた以上は役割を果たしたいと考えています。

今日は猫の日です。
新入り兄弟ももうすぐ1歳で、体格は大人並みに成長しました。
3匹、仲良く暮らしています。