たぶせ在宅クリニック 和歌山市の訪問診療

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院長コラムhead doctor’s blog

静謐な空間と時間26.7.14

在宅医療

 5~6年前にある人(不動産・建築関係者)から言われた言葉があります。
 「家が丁寧に精密に(見えない部分の建材の中抜きや手抜き工事無しで)建築されたかどうかは、外壁と基礎を少し見て玄関に入っただけで大抵分かります。田伏先生は様々な家に訪問されていますから、幾つかのポイントだけ注意すればきっとお分かりになりますよ。」

 そのポイントを教えて頂いて訪問毎に注意して観察していると、建築は素人の私でもなんとなく分かるようになりました。
 しっかりと建築されている家は、なんというか屋内の空気感が重厚というか凛としています。
 豪邸、有名ハウスメーカー、建築が新しいからとかではなく、新旧/大小に関係なく重厚で凛とした空気感を感じるお宅と出会うことがあります。

 私が担当している患者さんに死が近づいてきた際、ご本人は死への恐怖や不安、家族への想い、痛みなどの症状で不安だらけです。またご家族さんも、もっと一緒にいたいのに離別しなければならない悲しみや弱っていく姿を見る辛さで不安だらけです。
 両者の不安を解消するために私と他の在宅スタッフは様々なケアを提供しますが、私達の努力だけではどうにもならない事も少なくありません。
 しかしケースによっては、ご本人・ご家族・在宅スタッフの三者が非常に穏やかで落ち着いた状況で最期を迎えられることもあります。
 これは、私達が提供する症状緩和/看護ケア/家族ケア、ご本人とご家族の人生観や想い・・・etc、多くの条件が揃った時だけ実現し、それはそれは穏やかで落ち着いた空間と時間の中で人生最期の時間を過ごされています。

 家がどのような家であろうとも、静謐な空間と時間を提供出来ることを目指して、24時間365日の在宅ホスピスケアを提供しています。

 

我が家のこの兄弟は人間で言うと10代後半ですが、まだまだやんちゃ盛りで我が家は穏やかな空間ではありません。
2匹とも健康なので、それはとても有難いです。