たぶせ在宅クリニック

和歌山市の訪問診療 たぶせ在宅クリニック

〒640-8264 和歌山市湊桶屋町10 M&MビルA号室
TEL 073-424-0207  FAX 073-424-0300

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大成功・・・かな

昨日は田辺市で講演でした。
コロナの感染が広まった昨年2月以降、久しぶりの現地開催+オンラインのハイブリッドの会でした。
50分の持ち時間でしたが、現地参加の皆さんは真剣に聞いてくださって、僕もとても話しやすかったです。
田辺市には人生で初めて行ったのですが、10年以上振りに再会した人がいたり、和歌山市内の在宅医療関係者が何故かオンラインではなくわざわざ現地に聞きに来ていたりと、楽しいひとときでした。

質疑応答や意見交換をしていると、在宅専門医がいない地域のリアルな苦悩や問題点を知ることとなり、自分の置かれている立場/環境を再確認する機会にもなりました。
またある職種の参加者からは、早速勉強会の講師を内々に打診されました。
田辺市は私の訪問診療圏外ですが同じ和歌山県内ですし、少しでも在宅医療の普及に繋がるように微力ながらお手伝いさせて頂きます。


今日は最高の秋晴れでしたね。
先月も8月と同様に多くのお看取りがありました。
10月も気合い入れてしっかりと働きたいと思います。
 

2021-10-03 23:38:19

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自宅独居の看取りは

かなり涼しくなりましたね。
今年の夏も熱中症にならずに無事に済みました。
今日のテーマは自宅独居の看取りです。

独居の高齢者は増える一方です。
完全に身寄りがおられない方もいれば、遠方にご家族がおられる方もいます。
どういう家族構成であれ、世間には「独居の看取りなんて不可能」と決めつけている人が少なくありません。
しかし本当に独居の看取りは不可能なのでしょうか?

私の意見を先に書くと、幾つかの条件をクリアすれば問題なく可能です。
では幾つかの条件とはなんでしょうか?

①ご本人が自宅で最期を迎えたいと希望していること
②息を引き取っても、最大12時間誰にも発見されないことを、ご本人が了解していること
③自宅に出入りする人間(在宅医療/介護のスタッフ、ご近所さん、友人など)が、ご本人の希望を尊重していること

①は当然ですよね。
②は最大12時間と書きましたが、夜最後の在宅スタッフの訪問から、朝一番の訪問までが最大12時間です。
独居の方の場合、在宅医・訪問看護師・ヘルパーが綿密に訪問予定を組みます。
出来るだけ独りの時間が減るように、皆で協力して分担します。
死期が近づいてくれば、それぞれの訪問回数をmaxにして、こまめに状態観察を行います。
なので、何日間も放置されることはありませんし、いわゆる孤独死には該当しません。
もちろん警察のお世話になることもありません。

死後の葬儀や私財整理、様々な費用の支払いなどをどうするかもケアマネさんも交えて事前に相談します。
借家の場合は、必要性があれば大家さんに事前に一報入れることもあります。

文字と書くと大変そうかもしれませんが、何度か経験するとそう難しいことではありません。
一番困るのは、我々の想定外の人物が来て、ご本人の許可なく勝手に救急車を呼ぶことです。
その可能性があるケースでは、自室の目立つところに「救急車は呼ばずに在宅医に電話を!」と大きく張り紙をすることもあります。

稀ですが突然現れた人物に、まるで恫喝のごとく怒られたこともありますし、散々嫌味を言われたこともあります。
しかしご本人の意思が変わらない限り、その方の理解が得られるように我々は対話するしかありません。

同居人がいるケースで、独居より遥かに難しいことも多いです。
独居の方の看取りは、幾つかの条件をクリアすれば十分可能ですし、今までに何人も担当しています。

在宅医療は百人百通りです。
柔軟な対応力をさらに磨きたいと日々思っています。



  

相変わらず仲良しの保護猫兄弟です。
喧嘩しているのを一度も見たことがありません。
里親になって4カ月が過ぎましたが、私もすっかり慣れました。
どっぷりと「猫派」になりました~。

2021-09-26 18:24:22

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久しぶりの更新です

またまた間隔が空いてしまいました。
いつも楽しみに見て下さる方、すいません。

8月もいろんな患者さんを担当致しました。
とても難しいケースもあり、また感慨深いケースもありました。
どのケースも私に学びと課題を与えて下さいます。

5年前のちょうど今頃、東京で修行している時に大きなスランプに陥ったことがありました。
全てを投げ出して和歌山に帰ろうと思った程です。
しかし修行先の2人のスタッフさんに支えて頂きました。
恩人の内のお一人は先日お亡くなりになりましたが、もう一人の方とは今でも親交があります。

まだまだ在宅医として未熟者です。
もっともっと上達しないといけない部分が数多くあります。
でも時間が限られている患者さんには未熟者という言い訳は通用しません。
訪問中は神経を研ぎ澄まして、常に今の自分の全力で向き合うことを心掛けています。

神﨑先生も着々と修行されています。
千葉ナースもいい感じで働かれています。
決して表には出ませんが、事務スタッフのお2人も抜群の仕事振りで、私は信頼出来るスタッフ達に囲まれています。

全国の有名在宅医の中には、「在宅クリニックは大規模にしないとダメ」と声高に主張されている先生がおられます。
経営的なスケールメリットやマンパワーの面でその通りの部分があるのは私も認めますが、果たして本当に質の高い在宅医療を提供出来るのか私は疑問に思っています。
我々は総勢たった6名の小所帯ですが、少数精鋭で与えられた役割を果たします。

目指すところは、「孤高のメス」ならぬ「孤高の在宅医」・・・かな。
 

2021-09-15 22:53:12

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心強い仲間が増えました

ずっと安定していた非がんの超高齢者で、このところの長雨に伴う気温変化のせいでしょうか体調を壊す方が頻発しています。
その中でも大正生まれの方が相次いで旅立たれました。
大正→昭和→平成→令和を生きたということは、戦争/貧困→高度成長→バブル→バブル崩壊を生き抜き、本当に凄いですよね。
敬意を表しながらお看取りをさせて頂きました。

さて、7月よりある作業療法士の方(小林さん)が独立開業されました。
約15年前に同じ病院で働いたことがあって、小林さんは私の事を鮮明に覚えてくれていて挨拶に来られました。
業務内容は、脳疾患などの疾病や難病で障害のある方の日常生活動作のあらゆる個人サポートです。
具体的には、麻痺や障害があっても、パソコン/リモコン/電話/スイッチなどを操作したいとか、ICTを駆使して作業がしたいとか。
どんな事でも相談に乗ってくれて、個人の状況に応じた創意工夫で解決策を考えてくれます。


神﨑先生が担当している神経難病の患者さんで、つい先日こんな事がありました。
自宅で独居の方ですが、朝の10時頃に自室で転倒し自分で立てなくなりました。
首から2つ折りの携帯電話を下げていたのですが、難病の症状に転倒の打撲が重なって、2つ折りを開くことが出来ず、自分では電話で掛けれなくなっていました。
仕方なく15時に定期訪問のヘルパーさんが来るまで、床でじっとしていたそうです。

普通なら自宅療養を諦め施設入所を検討すべきと考えますが、経済的な事情と本人は出来るだけ自宅にいたいと強い希望があります。
こんな場合でも緊急連絡が取れる方法を準備さえしておけば、まだ自宅生活は可能です。
ご本人に小林さんのサービスを提案し、さっそく依頼することになりました。


小林さんはとても熱い人でフットワークも非常に軽く、それ故和歌山県内にとどまらず全国の学会や勉強会に出席し、様々な勉強をされ向上心が旺盛な方です。
ご本人/家族さんと共に考えて伴走するという理念は、当クリニックと全く同じです。
医療全体から見れば、私も小林さんもニッチな領域かもしれませんが、確実にニーズはあります。

皆様、どうぞお見知りおき下さい。

アシテック・オコ
株式会社アシテック・オコ公式ホームページ|ICT支援機器・福祉用具・ (assitech-oc.com)

2021-08-22 13:07:05

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【告知】10月の講演です

10月2日(土)に田辺市で行われる南和歌山医療センターさんが主催の地域医療連携カンファレンスで講演させて頂きます。
現地参加とオンライン(zoom)のハイブリッド開催です。
参加資格は、医療従事者/介護従事者であればどなたでも可能です。
zoomでも参加可能ですので、田辺に行けない方でもどうぞ。

聞くところによると、田辺地域は私のような在宅医療を専門とする医師は0人とのことで、お看取りの大半は病院だそうです。
そのような地域で講演するは初めてですが、少しでも皆様のお役に立てることを考えてお話しさせて頂きます。

今までは御坊までしか行けませんでしたが、神﨑先生が来てくれたので遠方にも行けるようになりました。
講演、勉強会、カンファレンスなどのご依頼があれば、クリニックまでご連絡下さいませ。
オンライン開催でも対応可能です。




2021-08-07 23:14:00

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犬派から猫派に

夏本番ですね。
7月は毎年訪問が少ないのですが、今月も例年通りかなり余裕があります。
特にネタがないので、最近飼い始めたお猫様の紹介をしたいと思います。

私は元々犬派でしたが、猫派の奥様の影響で結婚後は猫派に。
そして今年5月から遂に自宅で飼い始めました。

飼うのは保護猫と決めていたので保護猫カフェに通い、この兄弟に出会いました。


(保護猫カフェ 寺眠子屋さんにて)


生後2か月で保護主さんから保護猫カフェに引き取られ、健康にも関わらず1年近く里親が見つからないままだったそうです。
兄弟はとても仲が良く性格も穏やかで、外出中も部屋に悪戯することもありません。
仕事で疲れて帰って来ても、兄弟が癒してくれます。
しっかりと責任をもって最期まで添い遂げたいと思っています。


猫を初めて飼ってみて一番の感想は、猫って本当によく寝ますね^^。

2021-07-22 22:39:12

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和歌山県の人工呼吸器利用者の電源確保事業について

長雨が続いていますね。
熱海の土砂災害も他人事ではありません。
皆さんは、災害に備えておられますか?


和歌山県の助成金の中に、「人工呼吸器利用者の電源確保事業」というのがあるのをご存知ですか?
私はつい最近まで知りませんでした。

自宅で人工呼吸器を使用している患者さんで、災害時などでたとえ数時間の停電であっても命を落とす可能性が高い人に、自家発電装置を確保する際に助成を受けられる制度です。

現在、神﨑先生が担当している神経難病の患者さんに対して、この制度を利用して1台準備しました。
市販されているカセットボンベで発電できる機械で、思ったよりコンパクトです。
重さは約20キロと重いですが、キャスターがあるのでフラットな場所なら一人で十分動かせます。
次回訪問時に患者さん宅にお届けします。

ご興味のある方は、和歌山県健康推進課のホームページでご確認下さい。
制度利用には幾つかの条件がありますので、ご注意下さいね。

2021-07-09 22:35:40

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神経難病

神﨑先生と一緒に仕事をするようになって、神経難病の患者さんが増えました。
私1人の時も少ないながらも担当していましたが、2人で一緒に訪問すると専門医の診療を学ぶことが出来ます。

パーキンソン病やALSだけでなく、医師になって初めて聞く病名の患者さんもおられます。
神経疾患特有の診察や薬物選択、福祉関係の在宅支援制度の提案など、在宅医としてするべき事が多岐に渡ります。
訪問リハビリの指示も、神﨑先生はご本人の病状と今後の予測に生活環境を加味したかなり具体的な指示を出します。
訪問看護師さんやケアマネさんとの情報共有も同様です。

今までの私はここまでの関わりは出来ていませんでしたので、私が学ぶべきことがたくさんあることに気付かされました。
それらの中には、がん患者さんへの訪問診療でも活かすことが出来ることもあります。
神﨑先生が来る前には想定していなかったことなので、神﨑先生が私からがん患者さんの訪問診療を学ぶだけでなく、お互いにプラスの相乗効果になりますね。


ちなみに患者さんやご家族さんには、私と神崎先生は雰囲気が似ているので、一緒に訪問すると兄弟と間違われます。
歳は14才も離れているのですがね・・・。




彼らは本当の兄弟です^^。

2021-06-27 20:27:22

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がん性疼痛看護認定看護師

看護師さんの専門的な資格は数多くありますが、その中に「がん性疼痛看護」という領域があります。
多くの人は聞き慣れないと思いますが、それも当然で和歌山県内にたった6人しかいません。
(和歌山県内には約1万人の看護師資格を持つ方がいるそうです)

5月から看護師として入職してくれた千葉明美さんはその6人のうちの1人です。
「がん性疼痛看護」の主な専門領域は、「がんの痛みの総合的な評価と個別的ケア」と「薬剤の適切な使用および疼痛緩和」です。
千葉さんはこの領域で当クリニックに入職するまでに充分な経験を積まれていますし、訪問看護師の経験もあります。

千葉さんと私は全く面識はなくご縁は偶然のタイミングで、昨年神﨑先生の入職が内定していた時期にたまたま見学に来られました。
話しを聞いていると転職を検討していることが分かりました。
私もちょうど神﨑先生の入職内定で看護師さんを1名募集しないといけないと思っていた矢先のことです。
神﨑先生は2年半越しの就職決定、千葉さんは僅か2週間程度で就職決定でした。


千葉さんには当クリニックで大きな役割が2つあります。
1つは、訪問看護師の経験も踏まえた認定看護師としての意見を私の考えと議論することで、今まで以上に質の高い在宅ホスピスケアを提供することです。
今までもブログで書いたように私だけの考えでは、見落としたり十分でないこともあります。
認定看護師として意見を交わすことで、私の学びにもなるだろうと思っています。

もう1つは、神﨑先生への指導です。
神﨑先生はがん患者さんの診療経験がありませんが、これから少しずつがん患者さんも担当してもらいます。
その際に、医師の私だけの指導では考えが偏ってしまうので、看護師の立場からも指導を受けることで、神﨑先生の研修はより充実したものになると考えています。

神﨑先生、千葉看護師ともども、皆様よろしくお願いします。


2021-06-09 22:34:59

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丸4年が経ちました

当クリニックの患者さんのほとんどは外出困難な方なので、コロナワクチンを患者さんの自宅で接種しています。
しかし通常訪問診療を行いながらのワクチン接種は正直かなり大変です。


さて、明日で開業して丸4年が経過します。
月並みな言葉ですが、本当に早いです。

今年4月からは神﨑先生、5月から看護師さんが1名増えています。
人数増えたので訪問エリアを拡大するのですかと、たまに聞かれますがエリア拡大はしません。
また今後、訪問看護ステーションや居宅介護支援事業所(ケアマネさん)、入所施設を併設するつもりもありません。
絶対に今より儲かるのに勿体ないと言う人もおられますが、私の主目的はそこではないんです。

クリニックとしてスタッフは増えているので、規模拡大といえばそうですが、あくまでも質の高い在宅医療を担う人材育成が目的です。
開業時から、和歌山の在宅医療を最も阻害している職種は医師であると言い続けてきましたが、今もその考えは変わりません。
医師自身の自己満足のためだけの医療を提供することなく、人生の終末期を担当する相応の覚悟を持ちつつ、かつ多職種と上手く連携の出来る在宅医が求められています。
私自身、多くの人に迷惑を掛けながら、この4年間失敗からも学ばせて頂きました。
神﨑先生には失敗を恐れず、積極的に経験を積んでもらいます。


最後に弘法大師のお言葉です。
「罪福、慎まずんばあるべからず」
まだまだこのお言葉には程遠い私ですが、常に意識だけはしています。


2021-05-31 15:05:21

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