たぶせ在宅クリニック

和歌山市の訪問診療 たぶせ在宅クリニック

〒640-8264 和歌山市湊桶屋町10 M&MビルA号室
TEL 073-424-0207  FAX 073-424-0300

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Kちゃんが2歳になりました

小児在宅を担当しているKちゃんが先日2歳の誕生日を迎えました。
この1年間は大事件はなく、小さい事が幾つかありましたがお母さんや訪問看護師さん達の対応で乗り越えてきました。

お兄ちゃんも上手にKちゃんの面倒をみてくれています。

以前も書きましたが、1歳を迎える可能性が10%以下の病状なのに、2歳を超えました。
Kちゃんの将来のことは誰にも分かりません。
我々の役割は自宅療養を家族と共に支えるというただ1つだけです。



(ご家族の許可を得て公開しています) 

2020-02-25 17:25:32

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日はまた昇る

約10年前、御坊の病院で勤務していた時、まだ医師になって5~6年目の頃のお話しです。

日高地域在住の40代の女性の方が大学病院血液内科から転院されてきました。
病名は「白血病の疑い」で、精密検査の結果が出るまでの間、地元の病院に転院して結果を待っていて欲しいという依頼だったと思います。

患者さんの状態はまだ重症ではなく、普通の生活をされていましたので、入院中といっても特に治療をしていたわけではありません。
しかし結果次第では「白血病」が確定するわけですから、ご本人は凄く落ち込んでおられました。
私もまだまだ未熟な医師だったので、ご本人にどう接したらよいか分からず、病室への回診も最低限しか行わず、しかも回診しても会話がほとんどありませんでした。

そして数日後に「白血病」という結果が出ました。
検査結果は大学病院の担当医から直接本人に伝えられ、翌日大学病院に戻ることになったと私に連絡がありました。

白血病ということは、大学病院で大変厳しい抗がん剤治療が待っています。
その結果、効果がなければ亡くなることも十分あり得ます。


その日の夕方、最後の回診に行きました。
西日の入る個室にたった独りでベッド上で泣いておられました。

しばらく声を掛けることが出来ず、でも退室することも出来ず、ただただ泣き止むのを待っていました。
どれくらい時間が経ったか覚えていませんが、少しずつ会話が出来るようになりました。
会話の終わりに、「先生だって(塞ぎ込んでいる)私のところに来にくいのに、毎日来てくれてありがとう。」と小さな声で言われました。

咄嗟に出た私の言葉が、「日はまた必ず昇ります。大学病院でしっかりと治療を受けて下さいね。」

その瞬間、西日の当たるご本人の表情がパッと明るくなりました。


その後、この患者さんが大学病院でどうなったかは分かりません。
しかし私にとっては、患者さんから教えてもらった貴重な経験として、深く心に刻んでいます。





新型肺炎の影響や風評被害が和歌山のあちこちで出ています。
2月と3月の勉強会、研修会は全て中止/延期となっています。
気持ちまで暗くなりがちですが、平穏はまた必ず戻ってきます。
日々の感染対策をしつつ、その時を待ちましょう。

2020-02-22 00:35:50

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仕方ないですね

3月5日の和歌山市第4在宅医療介護連携推進センターの研修会も、新型肺炎の関係で延期になりました。
主催者によると、既に満席寸前だったとのこと。
多くの方が申し込みされていましたから、時期が来れば必ず開催したいと話されていました。

新型肺炎の影響が、早く収まりますように。
 

2020-02-19 17:26:48

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【緊急告知】

明日予定されていた、和歌山市在宅医療サポートセンターの勉強会(連絡協議会)は、新型肺炎の関係で延期となりました。
楽しみにされていた方には申し訳ありませんが、年内には必ず開催したいと考えておりますので、ご了解下さいませ。

 

2020-02-18 13:51:30

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苦しむ人と一緒に苦しむ覚悟はあるか?

仰々しいタイトルを付けましたが、最後まで読んで頂ければと思います。

私が担当する患者さんの多くは、最新の医学をもってしても治らない方や死が差し迫っている方です。
患者さんとそのご家族は、当然多くの悩み、不安、症状を抱えておられます。
答えのない問題も多いです。
そういった方々に対していかに有効なケアを提供するかは、非常に難しいテーマです。

多くの先人が様々な考えを言ったり書き残してくれていますが、先日読んだ先輩Drの本にはこう書いてありました。


①援助者に必要なことは、苦しむ人と一緒に苦しむことに耐える覚悟、苦しむ人の傍に居続けること
②援助者が全てを負おうとしないこと

①は、援助者自身も無力な者であるが、それでも逃げずに苦しむ人の傍にいて、支え合いながらともに歩むことが大事という意味です。
②は、真面目で優しい援助者ほど、自分がなんとかしてあげなければならないと考え悩むが、無力であるために援助者が苦しむ➡苦しむ人(患者さんやご家族)に対しても悪い結果になる。援助者の役割はあくまでも伴走者であること。

なんだか禅問答や聖書にでも出てきそうな言葉ですが、私は本当にその通りだと思います。
一緒に苦しみながら伴走することは、簡単なケースもあれば、めっちゃ難しいケースもあります。

以前担当したケースでは、患者さん本人から、「先生や看護師さんが来てくれても、全く楽にならない。とにかくどんな事をしてでも楽にして。」と訪問ごとに毎回厳しく言われたケースがありました。
帰りの車の中で、いつも私はなんとも言えない暗い気分になっていましたが、それでも訪看さんの協力もあり看取りまで担当させて頂きました。
最も苦しんでいたのはご本人とご家族ですが、我々伴走者も苦しみました。それでも逃げることだけはしませんでした。



在宅医療・・・奥が深いです。


だから面白くもあります。


最近、自虐的に自分のことを、「在宅バカ医の田伏です」と言ってます^^。
 



来年4月に開校予定の薬学部の巨大な校舎が建設中です。
薬学部は6年制なので、1期生が卒業して現場で活躍するまでにはまだかなりの時間が掛かりますが、あらゆる医療職の養成は重要です。
在宅医の養成も急務ですが、つい最近思わぬところから新たな在宅医希望者がいるという情報が・・・(続く?)。

 

2020-02-15 00:02:11

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告知②

告知の続きです。

●3月5日(木)、14時~16時、第4在宅医療介護連携推進センター主催の研修会です。
  パンフレットには書かれていませんが、今回は「非がん」の在宅看取りがテーマです。
  昨日皆で打ち合わせを行ったのですが、2時間では全然足らないほど様々なアイディアが出ました。
  平日の昼間に参加して頂くだけの価値のある研修会にしたいと思います。
  是非、ご参加下さいませ。


和歌山市第4在宅医療・介護連携推進センター
http://www.zaitaku-wakayama.net/info/index.html#a200305





2020-02-07 05:49:21

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告知①

在宅医療に関係する2つのイベントの紹介です。
もう1つも近日紹介予定です。


●2月18日(水)、19時45分~21日、和歌山市在宅医療サポートセンターの勉強会(連絡協議会)です。
 今回のテーマは、「グリーフケア」で、訪問看護師さんと私がお話しします。
 医師会の主催ですが、医療/介護関係の方なら、どなたでも参加出来ます。
 申し込みしていなくても当日参加可能で、場所はビッグ愛4階です。





●3月1日(日)、14時~16時、和歌山県庁主催の人生会議のイベントです。
 医療従事者、市民どちらも参加可能です。
 申し込みは県庁医務課で、本日(2/4)時点ではまだまだ空きがあるとのことでした。



2020-02-04 12:38:58

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この春の動き

この春の和歌山での在宅医療での動きが少しずつ見えてきました。

・在宅クリニックの新規開業(私が開業のサポートをしています)
・某病院が在宅医療を開始
・既存クリニックの在宅部門の拡充
・訪問看護ステーションの新規オープン
・サービス付き高齢者住宅(サ高住)の新規オープン
・市外/県外の組織が和歌山エリアを虎視眈々と狙っている etc

患者さん側としては、選択肢が増えることはとても良いと思います。
しかし今、在宅医療に進出するというのは、それぞれの狙いはどこにあるのでしょうか?
何事も表と裏がありますから、その見極めが大事です。


大きい組織にいた頃は、「患者さんの利益 < 組織の利益/しがらみ」ということが往々にしてありました。
独立した今は利益やしがらみに左右されないように特定の組織に属さず、また自分自身とクリニックの業務規模を律しています。

病院とか大きい医療法人のクリニックが本気出して在宅医療を拡充されたら吹けば簡単に飛ぶ小さなクリニックですが、それでも積極的に選んで頂けるように、私自身が学ぶべき事/やるべき事はまだまだあります。

これからもお一人お一人の状況に応じた丁寧な対応させて頂きます。



私のクリニックの「裏」は・・・





利用された皆様や見学に来られた方、同業者ならご存じですよね^^。


 

2020-02-02 19:09:14

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真の気持ちを引き出すために

在宅医療や看取りをしていると多くの患者さんがおっしゃる言葉があります。

「家族には迷惑を掛けたくない」
「早くお迎えが来て欲しい」
「まだ死にたくない」
「どうして病状が良くならないのか?」etc

月並みな返事はなんの慰めにならない時もあります。
こういう場合に最も相応しくない言葉が、「頑張って」だと私は思っています。

では、どうすればいいのか?




本当に難しいですよね。
1人1人違いますし、また同じ人でもその時の病状や雰囲気でも対応方法が変わります。

そんな時に行うことがあります。
それは、敢えて黙っていて、じっとその次の言葉を待つという方法です。
待っている間、私は言葉の裏に隠された本心は何なのかを考えています。
と同時に、待つ間の私の座る位置/表情/視線、本人との距離、本人の手を握って待つかどうかなど、私の頭の中はフル回転しています。




例えば、
「家族には迷惑を掛けたくない」 ➡ 「でも・・・、本当は家にこのままいたい」
「どうして良くならないのですか」 ➡ 「もう一度〇〇したかった」


いつもこの方法が上手くいく訳ではありませんが、意外にも本心が聞けることもあります。
勤務医の頃は患者さんと無言になったら苦痛でしたが、ある患者さんにこの方法が有用であることを教えて頂きました。

在宅医療・在宅ホスピスケアにおける動と静を上手に使い分けられるようになりたいですね。






先日、久しぶりにライブを聴く機会がありました。
やっぱり生演奏の音楽は素晴らしいですね。
リフレッシュさせて頂きました!

 

2020-01-17 16:48:54

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新年のご挨拶

2020年になりましたね。
今のところは暖かい日が続いていますが、これも気候変動の影響なのでしょうか?


さて、昨年は皆様方に大変お世話になりました。
大きな事故もなく仕事に専念でき、お看取り数は1年間で50人(がん42人・非がん8人)でした。
上記以外に病院で最期を迎えた方が12人(がん9人・非がん3人)おられます。

全国の在宅医の間では、質の高い在宅医療を提供するためには医師1人当たり年間50人までのお看取りが妥当とされています。
実際にその人数を担当してみて、これ以上は無理であることを実感しました。
開業してまだ2年半ですが、在宅医療の認知度が高くない和歌山でも「志さえあれば出来る」ことは示せたと考えています。


私自身の課題や挑戦するテーマは決まっています。
在宅医療を根付かせる活動も継続します。
今年も走りっぱなしの1年になりそうですが、皆様どうぞよろしくお願いします。

 

2020-01-04 23:29:52

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