たぶせ在宅クリニック

和歌山市の訪問診療 たぶせ在宅クリニック

〒640-8264 和歌山市湊桶屋町10 M&MビルA号室
TEL 073-424-0207  FAX 073-424-0300

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院長のブログ

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覚悟のコンサート

もう11月も終わりですね。
今月はとても落ち着いていて、結構休養が取れました。
ブログの回数が多いのはそのためです。

今日は数か月前に担当した患者さんのお話しです。
患者さんは40代のがん末期の方でした。
初回訪問の時はまだ比較的お元気な状態で、それまでの治療歴や家族の事などを沢山お話しされていました。

担当して1か月が過ぎ、徐々に病状が悪化していきます。
ある日の訪問でご本人とご家族が深刻な表情で私を待っていました。
何事かと思い話を聞き始めると、ご本人がコンサートに行くと希望し、ご家族は大反対していました。

ご本人は絶対に行くと強い意思で、家族を説得して欲しいと希望。
ご家族は絶対に行かせたくないと、本人を説得して欲しいと希望。
当然私は両者の気持ちが分かりますから、板挟み状態です。

ご本人は今行かなければ、次のコンサートは行けないことを覚悟の上での希望でした。
この数か月前にも同じアーティストのコンサートを予約していたそうなのですが、コロナでコンサート自体がキャンセルになったそうです。
会場は大阪で、現地で待ち合わせの親友と2人で参加するから、何かあっても大丈夫と1点張りです。

ご家族は行かせてあげたい気持ちはあるけど、移動も含めて何かあれば大変だし何よりも貴重な体力を消耗するのではと心配されています。

両者の鬼気迫る訴えの中で私は神妙な面持ちで聞いていましたが、私の頭の中はご本人の希望を叶えるにはどう家族に納得してもらうかの1点です。
幸いこの日までもご家族とは何度も顔を合わせていて、信頼関係は構築出来ていました。
そして両者に以下の条件を提示しました。

・移動は家族のクルマで移動し、本人は車内で休むこと
・大阪で何かあったら我々は自宅に行って帰りを待つので、とにかく和歌山まで帰ってくること
・一緒に参加する親友にも我々のサポート体制があることを伝えて了解を得ること

他にも細かい事を幾つかお願いしましたが、その後も話し合いを続けご家族には納得して頂けました。 

当日、ご家族は仕事を休んでドライバーをしてくれ、訪問看護師さんが家を出る前に最終サポートをして出発しました。
私はいつも以上に緊急コールを見落とさないように気を付けました。

何事もなく過ぎ、ご家族からは大阪を出発します→無事に自宅に着き、特に往診も要りませんと連絡あり。
後日訪問した際には、満足げなご本人と安堵の表情のご家族がおられ、両者から深い感謝のお言葉を頂きました。

人生の最後に大好きなアーティストの生声を聞きながら、ご本人はどんなお気持ちだったのでしょうか?
きっと人生で最高の2時間で、1曲1曲を噛みしめて聞いていたに違いありません。
でも会場の近くで車を停めて待っているご家族さんは、気が気でない2時間だったことでしょう。

コンサートからちょうど1か月後に旅立たれました。
この方に求められた私たちの役割と責任は十分に果たせたと考えています。


ご本人とご家族のそれぞれの想いや主義/主張が交錯するのが在宅医療の現場です。
いつもご本人の希望が叶う訳ではありません。
ご家族の想いが強すぎたり、病状悪化が早過ぎたりで、我々が手を尽くしてもどうにもならないケースも現実にはあります。
しかし、どんなケースでも最期までご本人とご家族に寄り添うことを諦めないことが私の方針です。




少しボケていて分かりにくいですが、2階吹き抜け部の窓際です。
人間には届かない場所なので、兄弟にとっては聖域です。
安心して寝ていますね。

2021-11-26 22:33:08

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勉強会の告知です

秋が過ぎ去り、もうすぐ冬ですね。
寒くなっていますが、体調管理にお気を付け下さい。

12月2日(木)18時30分~19時30分に、和歌山市第5在宅医療・介護連携推進センターの勉強会「医療と介護の未来塾」で講師を担当します。
この勉強会は主にケアマネージャーさん向けですが、在宅医療に関係する職種の方ならどなたでも参加可能です。
今回担当するのは、「がんの自宅看取りの基本~事例紹介を交えて~」です。

ケアマネージャーさんの中には、自宅での看取り経験が0人やほとんど経験無しという方が多いそうです。
今回はそのような方々を対象として、がんの自宅看取りに必要な最低限の知識を事例を交えてお話しします。
がん患者さんを自宅で診てあげたいけど、何をどうしたらいいか分からないという方、是非ご参加下さい。

宇都宮病院さんの敷地内にある「なるコミ」での現地参加と、zoomでのオンライン参加のハイブリッド開催です。
申し込みは下記にお願いします。

医療と介護の未来塾|和歌山市第5在宅医療・介護連携推進センター





とある所で偶然見かけました。
大切なお着物をこのような額装で保管する方法もあるんですね。
他にも様々な物が額装されていました。
私も使わなくなった愛用の品があるので、その場にいた担当者さんに尋ねてみると、恐らく可能ですよとの返事。
近いうちに再訪してみようと思います。
 

2021-11-23 23:47:07

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ブログを精読して

一度きりの2021年秋がどんどん深まってますね。
今日は久しぶりに行きつけの喫茶店に高速で行ったのですが、なかなかの渋滞でした。
前回行ったのがコロナ拡大前だったので、高齢のマスターが元気か心配だったのですが、お変わりなく一安心。
来訪を喜んでくれ話しが盛り上がり、私もリフレッシュできました。


さて、このブログも開始から3年半が過ぎました。
先日、ブログの全てを印刷して何度も読み込んで、多くの質問を箇条書きにした人と会う機会がありました。
コピーの分厚さにびっくりしてブログの回数を調べてみると今回が第161回でした。
全ての質問には答えられないので、2~3つの質問をお伺いしていたのですが、このブログの特徴(目的、意義、テーマ、書き方、分かりやすさ)をしっかりと理解されていて嬉しく思いました。

ブログで書けることは限られていて、在宅ホスピスケアのほんの一端だけです。
密室医療である在宅医療をオープンにするという目的がありますが、実際には各論的/具体的な事はほとんど書けませんから、どうしても総論的/抽象的な内容になってしまいます。
たとえご本人/ご家族の許可を得ていても、プライベートな空間の写真/記事等は公開すべきではないという一部の在宅医療関係者の意見があることも私は承知しています。

様々意見がある中でも、少しでも在宅医療の理解を深まるように、いつも吟味してブログを書いています。
だから1つのブログを書くのに2~4時間くらいかかっています(かけています)。
書きあげて公開しなかった幻の内容も結構あります。

件の方は、ブログを読んで受けた第1印象と実際会った印象は変わらなかったと仰っていました。
ブログを続けて良かったと感じた瞬間でした。
さあ、次は何を書きましょうか?
しばらくお待ちくださいませ。




兄弟はしょっちゅう動きがシンクロしています。
離れて寝ていても何故か同時に起き出しますし、遊んで欲しいタイミングも同じです。
まだ1歳半ですから、今だけなのかもしれませんが、とにかく不思議です。
保護猫シンクロ選手権があれば、上位入賞できるかも・・・。

2021-11-13 22:45:40

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私の役割の本質とは

今日、とあるオンラインの会に参加しました。
和歌山から遠く離れた都市の緩和ケア病棟の事例検討でした。

1人のがん患者さんへの関わりについてプレゼンがありました。
緩和ケアの専門的な資格をお持ちの医師や看護師がとても熱心に関わっておられたのは分かったのですが、良かった点、難しかった点などの振り返りの全てが医療者目線なんです。
そこにとても違和感を持ちながら聞いていると、他にも同じ印象を持った参加者がおられました。
私やその方が、ご本人やご家族はどう感じて評価していたのか質問したのですが、残念ながら医師からも看護師からも明確なお返事はありませんでした。

私はモヤモヤしたまま事例検討は終わりましたが、自分の今の立ち位置は再認識出来ました。
これからも医療者目線だけになることのないように、気を引き締めて日々の役割に臨みます。


以前参加したオンライン勉強会で伺った緩和ケア病棟医のお言葉です。

医療者は医療の専門家であるが、患者のことは素人である。
患者は患者自身の人生の専門家である。
医療者が考える医療的最善が、必ずしも患者が望んでいる事ではない。

私の役割の本質は、医療知識を持った伴走者として訪問することです。
だから在宅医になってから白衣は1度も着ていません。
1回の訪問時間を十分に時間を取り、ご本人/ご家族とコミュニケーションをしながら一緒に方針を考えます。




在宅医の醍醐味の1つは、仕事中に四季を感じられるということです。
今年の秋もどんどん過ぎていきますね。

2021-11-07 00:09:18

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ただただ聴くですが・・・

現在の医学ではどうにもならない病状は数多くあります。
私と神﨑先生が担当している患者さんのほとんどはそういった方々です。
症状緩和と生活改善を出来る限り目指しますが、なかには全く為す術なしという方もおられます。
最近の訪問での一幕です。

あるがん患者さんで、がんの転移のために下半身麻痺でベッド上生活の方です。
上半身の動きは問題ないので、手の届く範囲に色んな物を置いています。
がんの勢いは抑えられているので、寿命はまだまだありますが、しかし自分で動くことは出来ません。
ご家族や友人達のサポートもあり、この状況でもご本人は非常に前向きに生きておられます。
私はそう思っていましたが、実はそうではありませんでした。

先日の定期訪問時、顔を見た瞬間にいつもより僅かに表情が暗いことに気付きました。
しかしその理由は分かりませんから、私は神経を研ぎ澄まして少し慎重に会話を開始しました。
いつも私の訪問を心待ちにしてくれているのですが、最近の報告をしてくれている途中で突然泣き出しました。

「もう生きているのが辛いんです」
「どんなにリハビリを頑張っても良くはならないし、(がんの進行して)お迎えが来ることもすぐにはない」
「本当は先生に言うつもりはなかったのに・・・」

表情が暗かったのは、気持ちが既に限界を超えていたのを我慢していたためでした。
大病院で下半身麻痺についてもう治療はないと言われ、私の訪問診療が始まって1カ月半。
1カ月半というのは精神的にピークが来る時期でもあります。

私には特別な能力はありませんので、下半身麻痺を治すことは出来ません。
しかしこの方の在宅医として、何をすべきかを考えて実行することは出来ます。
泣きながらでも辛い心情を話してくれたのは、信頼されている証でもあります。
その信頼に少しでも応えるためにも、丁寧に聴くことにユーモアを添えて私の役割を果たしたいといつも思っています。

聴いているうちにお顔に赤みが少しずつ戻り、退室時はいつもの表情に戻られたように私には見えました。
これが私の役割の本質なのかも・・・。



 

2021-10-28 02:06:18

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振り返ってみて

急に涼しくなりましたね。
過ごしやすいとはいえ、体調管理にご注意下さいませ。

時々私が行っていることの1つに、今までの担当した患者さんの一覧を見直すことがあります。
お一人お一人の人生最後の時期を担当させて頂いたので、皆さんに思い出があります。
中には名前だけでは思い出せない人もいますが、住所だったり家族構成だったり診療内容などで思い出します。

1年目から常に全力で仕事をしていますが、今振り返ってみると初期の患者さんでは私の経験不足を感じたり、初期と今とは考え方が変わっている部分もあることも、自分の振り返りの中で感じます。
初回から成長している部分もありますし、まだ成長出来ていない課題もあります。

私は開業当初から、ご本人とご家族をセットで担当するということを大切にしています。
でも最近、まだまだ私の家族さんのフォローが弱いと感じる場面がありました。

お看取りが近くなると、多くのご家族の不安はそれまで以上に増えます。
食べなくなり、飲まなくなり、トイレに行かなくなり、全身は日ごとに痩せます。
寝る時間も増えますから、当然本人との会話は減ります。
周囲の音が静かになる夜、ご本人の息が聞こえにくいと、「呼吸してるかしら?」と恐る恐る様子を見に行きます。
そして呼吸を確認してホッとするということを、家族さんは一晩に何回もしています。
在宅看取りを行うならこんな当たり前のことを、私は分かっているつもりでしたが実はその真の苦労を分かっていませんでした。

お一人お一人のケースから貴重な学びはありますから、それを忘れないためにも私の振り返りの時間を大切にしたいと思います。
そして私が理想とする質の高い在宅医療を追求します。


 

保護猫兄弟の片方は、この位置で寝るのが好きです。
窓枠とキャットツリーの上面には段差があるのですが、彼は全く気にならないようでよく寝ています。
窓際族ならぬ窓際猫ですね。
 

2021-10-17 23:33:29

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大成功・・・かな

昨日は田辺市で講演でした。
コロナの感染が広まった昨年2月以降、久しぶりの現地開催+オンラインのハイブリッドの会でした。
50分の持ち時間でしたが、現地参加の皆さんは真剣に聞いてくださって、僕もとても話しやすかったです。
田辺市には人生で初めて行ったのですが、10年以上振りに再会した人がいたり、和歌山市内の在宅医療関係者が何故かオンラインではなくわざわざ現地に聞きに来ていたりと、楽しいひとときでした。

質疑応答や意見交換をしていると、在宅専門医がいない地域のリアルな苦悩や問題点を知ることとなり、自分の置かれている立場/環境を再確認する機会にもなりました。
またある職種の参加者からは、早速勉強会の講師を内々に打診されました。
田辺市は私の訪問診療圏外ですが同じ和歌山県内ですし、少しでも在宅医療の普及に繋がるように微力ながらお手伝いさせて頂きます。


今日は最高の秋晴れでしたね。
先月も8月と同様に多くのお看取りがありました。
10月も気合い入れてしっかりと働きたいと思います。
 

2021-10-03 23:38:19

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自宅独居の看取りは

かなり涼しくなりましたね。
今年の夏も熱中症にならずに無事に済みました。
今日のテーマは自宅独居の看取りです。

独居の高齢者は増える一方です。
完全に身寄りがおられない方もいれば、遠方にご家族がおられる方もいます。
どういう家族構成であれ、世間には「独居の看取りなんて不可能」と決めつけている人が少なくありません。
しかし本当に独居の看取りは不可能なのでしょうか?

私の意見を先に書くと、幾つかの条件をクリアすれば問題なく可能です。
では幾つかの条件とはなんでしょうか?

①ご本人が自宅で最期を迎えたいと希望していること
②息を引き取っても、最大12時間誰にも発見されないことを、ご本人が了解していること
③自宅に出入りする人間(在宅医療/介護のスタッフ、ご近所さん、友人など)が、ご本人の希望を尊重していること

①は当然ですよね。
②は最大12時間と書きましたが、夜最後の在宅スタッフの訪問から、朝一番の訪問までが最大12時間です。
独居の方の場合、在宅医・訪問看護師・ヘルパーが綿密に訪問予定を組みます。
出来るだけ独りの時間が減るように、皆で協力して分担します。
死期が近づいてくれば、それぞれの訪問回数をmaxにして、こまめに状態観察を行います。
なので、何日間も放置されることはありませんし、いわゆる孤独死には該当しません。
もちろん警察のお世話になることもありません。

死後の葬儀や私財整理、様々な費用の支払いなどをどうするかもケアマネさんも交えて事前に相談します。
借家の場合は、必要性があれば大家さんに事前に一報入れることもあります。

文字で書くと大変そうかもしれませんが、何度か経験するとそう難しいことではありません。
一番困るのは、我々の想定外の人物が来て、ご本人の許可なく勝手に救急車を呼ぶことです。
その可能性があるケースでは、自室の目立つところに「救急車は呼ばずに在宅医に電話を!」と大きく張り紙をすることもあります。

稀ですが突然現れた人物に、まるで恫喝のごとく怒られたこともありますし、散々嫌味を言われたこともあります。
しかしご本人の意思が変わらない限り、その方の理解が得られるように我々は対話するしかありません。

同居人がいるケースで、独居より遥かに難しいことも多いです。
独居の方の看取りは、幾つかの条件をクリアすれば十分可能ですし、今までに何人も担当しています。

在宅医療は百人百通りです。
柔軟な対応力をさらに磨きたいと日々思っています。



  

相変わらず仲良しの保護猫兄弟です。
喧嘩しているのを一度も見たことがありません。
里親になって4カ月が過ぎましたが、私もすっかり慣れました。
どっぷりと「猫派」になりました~。

2021-09-26 18:24:22

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久しぶりの更新です

またまた間隔が空いてしまいました。
いつも楽しみに見て下さる方、すいません。

8月もいろんな患者さんを担当致しました。
とても難しいケースもあり、また感慨深いケースもありました。
どのケースも私に学びと課題を与えて下さいます。

5年前のちょうど今頃、東京で修行している時に大きなスランプに陥ったことがありました。
全てを投げ出して和歌山に帰ろうと思った程です。
しかし修行先の2人のスタッフさんに支えて頂きました。
恩人の内のお一人は先日お亡くなりになりましたが、もう一人の方とは今でも親交があります。

まだまだ在宅医として未熟者です。
もっともっと上達しないといけない部分が数多くあります。
でも時間が限られている患者さんには未熟者という言い訳は通用しません。
訪問中は神経を研ぎ澄まして、常に今の自分の全力で向き合うことを心掛けています。

神﨑先生も着々と修行されています。
千葉ナースもいい感じで働かれています。
決して表には出ませんが、事務スタッフのお2人も抜群の仕事振りで、私は信頼出来るスタッフ達に囲まれています。

全国の有名在宅医の中には、「在宅クリニックは大規模にしないとダメ」と声高に主張されている先生がおられます。
経営的なスケールメリットやマンパワーの面でその通りの部分があるのは私も認めますが、果たして本当に質の高い在宅医療を提供出来るのか私は疑問に思っています。
我々は総勢たった6名の小所帯ですが、少数精鋭で与えられた役割を果たします。

目指すところは、「孤高のメス」ならぬ「孤高の在宅医」・・・かな。
 

2021-09-15 22:53:12

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心強い仲間が増えました

ずっと安定していた非がんの超高齢者で、このところの長雨に伴う気温変化のせいでしょうか体調を壊す方が頻発しています。
その中でも大正生まれの方が相次いで旅立たれました。
大正→昭和→平成→令和を生きたということは、戦争/貧困→高度成長→バブル→バブル崩壊を生き抜き、本当に凄いですよね。
敬意を表しながらお看取りをさせて頂きました。

さて、7月よりある作業療法士の方(小林さん)が独立開業されました。
約15年前に同じ病院で働いたことがあって、小林さんは私の事を鮮明に覚えてくれていて挨拶に来られました。
業務内容は、脳疾患などの疾病や難病で障害のある方の日常生活動作のあらゆる個人サポートです。
具体的には、麻痺や障害があっても、パソコン/リモコン/電話/スイッチなどを操作したいとか、ICTを駆使して作業がしたいとか。
どんな事でも相談に乗ってくれて、個人の状況に応じた創意工夫で解決策を考えてくれます。


神﨑先生が担当している神経難病の患者さんで、つい先日こんな事がありました。
自宅で独居の方ですが、朝の10時頃に自室で転倒し自分で立てなくなりました。
首から2つ折りの携帯電話を下げていたのですが、難病の症状に転倒の打撲が重なって、2つ折りを開くことが出来ず、自分では電話で掛けれなくなっていました。
仕方なく15時に定期訪問のヘルパーさんが来るまで、床でじっとしていたそうです。

普通なら自宅療養を諦め施設入所を検討すべきと考えますが、経済的な事情と本人は出来るだけ自宅にいたいと強い希望があります。
こんな場合でも緊急連絡が取れる方法を準備さえしておけば、まだ自宅生活は可能です。
ご本人に小林さんのサービスを提案し、さっそく依頼することになりました。


小林さんはとても熱い人でフットワークも非常に軽く、それ故和歌山県内にとどまらず全国の学会や勉強会に出席し、様々な勉強をされ向上心が旺盛な方です。
ご本人/家族さんと共に考えて伴走するという理念は、当クリニックと全く同じです。
医療全体から見れば、私も小林さんもニッチな領域かもしれませんが、確実にニーズはあります。

皆様、どうぞお見知りおき下さい。

アシテック・オコ
株式会社アシテック・オコ公式ホームページ|ICT支援機器・福祉用具・ (assitech-oc.com)

2021-08-22 13:07:05

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