たぶせ在宅クリニック

和歌山市の訪問診療 たぶせ在宅クリニック

〒640-8264 和歌山市湊桶屋町10 M&MビルA号室
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ザ・平穏死

暖かくなったり寒かったり体調管理が難しい時期ですね。
みなさまはいかがお過ごしですか?


最近、97才の方をお看取りさせて頂きました。
特に命に関わる持病はなく、娘さんと2人暮らしで、すぐ近所に住む息子さんも頻繁に様子を見に来られていました。
今年になってから徐々に弱っていき、3月になってからはほとんど食べなくなりました。
本人はいたって穏やかな表情で日々過ごしておられますが、ご家族さんはこのままでいいのかと不安になります。

娘さんに日々の対応方法を説明するとともに、石飛幸三先生の著書をお貸しして「平穏死」について理解を深めて頂きました。
月1回だった私の訪問回数も増やして、訪問看護師さんの回数も増やして、ご本人と家族さんのケアに尽くします。

本当に最期まで穏やかに過ごされ、そしてまさに眠るように静かに息を引き取りました。
決して美化する意図はありませんが、これぞ平穏死のお手本といっていいと思う程の見事な最期でした。

大切な事は、「余計なことは敢えてしない。本当に必要なことだけを行う。」です。
何が余計で、何が必要かは、人や病状によって異なります。
それを判断して1人1人に適した方針を決めて、ご本人/家族さんに説明するのが私たちの役割です。


もうすぐ平成が終わろうとしている時期に、大正生まれの方がまた1人逝かれました。
私にはあとどれくらいの時間が残っているかは、神のみぞ知るです。
だからこそ今すべき私の役割を、しっかりと果たしたいと思います。
 

2019-03-22 19:52:54

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在宅医を目指す若手医師

近い将来、和歌山市で在宅医を希望している2人の若手医師(K先生、O先生)がおられます。
折を見て勉強会や食事会で情報交換をしたり、私の訪問診療に同行見学されています。
先日はK先生が見学に来られ、1日同行訪問をしました。
ちょうどその日にがん患者さんの初回訪問が急遽入ったので、一緒に行きました。

初回訪問はいつも緊張しながら自宅へ伺います。
もちろん患者さんと家族さんも緊張していますから、初回訪問はお互いにとって非常に大事な時間になります。
玄関入る前から訪問が終わり玄関を出るまでずっと、私の五感はフルに活動しています。
(一体何をチェックしているかはまた別の機会に書きますね)

K先生にとっては、今回の見学も病院医療と在宅医療の違いを目の当たりにされたことでしょう。
早く在宅に出たいかもしれませんが、まだもう少し病院医療(外来/入院、検査→診断→治療、救急/当直)を経験して欲しいと思います。
それが今のK先生にとって大切な事であり、必ず在宅医になってからも役立ちますから。


O先生は4月から県外の病院へ専門領域の修行に行かれますので、先日ささやかな送別会をしました。
今の所属とは全く違う世界に行くのですが、和歌山という狭い場所以外で働く経験もO先生の将来に役立ちます。
私も静岡と東京の2か所の勤務で、和歌山では学べなかった多くの大切なことを学び、「真の一流の医師」の仕事や考え方に間近で触れることが出来、自分の考えが拡がりそして今があります。

お2人と一緒に在宅医として働ける日を楽しみにしながら、来るべき時に備えて自分自身ももっともっとレベルアップしないといけませんね。

 

2019-03-17 19:27:11

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講演を聞いて

昨日は京都で在宅医をされている先生の講演に参加しました。
在宅医を15年以上されておられる先輩なので、参考になる事が幾つもありました。
また今の自分のやり方が大きくは間違っていないことも確認できたので、有意義な時間となりました。

在宅医にとって大切な事はたくさんありますが、私が最も大事にしていることはユーモアです。
まだ死が遠い人はもちろん、たとえ死を目前にした人であっても、なんとか少しでも笑って頂こうといつも考えています。





同級生に教えてもらった本町の老舗喫茶店に行きました。
素朴な味のケーキとブレンドコーヒーがとても美味しかったです。
 

2019-03-10 17:23:29

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1歳を迎えました

小児在宅を担当しているKちゃんですが、1歳を迎えました。
体重はほとんど変わりませんが、毎日一生懸命生きています。
先日初めて危機的な状況がありましたが、訪問看護師さんとの迅速な連携で乗り越えることが出来ました。

Kちゃんには少し年上のお兄ちゃんがいます。
私の訪問時にはまずお兄ちゃんに、「Kちゃんの今日の調子はどうですか?」と聞くようにしています。
まだ小さい子供であっても彼なりにKちゃんを診てくれていますので、私と一緒にKちゃんの聴診もしてもらっています。
彼にも「兄の役割」を果たしてもらえるように常に配慮しています。







2月20日の会合には、予想を超える多くの方々に集まって頂きました。
和歌山市内の4人の在宅医が一堂に会し、わずか1時間だったので少しだけですが、それぞれの考え方/診療スタイルが披露できたのではないでしょうか?
また折を見て、企画したいと思います。
 

2019-02-23 03:09:47

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2月20日のご案内

あさってのイベントの告知をさせて頂きます。

第20回和歌山市医師会在宅医療サポートセンターの連絡協議会があります。
19時45分~21時、ビッグ愛4階
参加費 なし
テーマは、「在宅を専門にされている先生から話を聞こう」です。

文字だけ見ると堅苦しいように感じると思いますが、会の趣旨は「在宅医の顔と考え方(の一部)を知って下さい」です。
今回は講演/講義は一切ありません。
4者4様の意見が出ると思いますので、皆さんには楽しんで頂けると思います。

具体的には、私を含む4人の在宅医を囲んで2つのテーマに対する4人のコメントと、後半は参加者から自由に質問してもらう形式です。

既に60人前後の申し込みがあるそうですが、事前申し込みなしでも参加大丈夫です。
直前の告知で申し訳ありませんが、是非お越し下さい。
今回の会合は医療/介護/福祉/行政などに従事している方が対象で、患者さん/ご家族さんは参加頂けませんのでご了承下さい。


昨日は気分転換に、ずっと行ってみたかった印南町のコーヒー専門店に初めて行きました。
窓際のカウンター席で素晴らしい絶景を見ながら、とても美味しいこだわりのコーヒーを頂きました。
コーヒーなのにコーヒーでない味がなんとも独特で、至福の時間でした。

2019-02-18 17:18:36

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死への恐怖からの解放

先日、50代のがん患者さんを自宅でお看取りさせて頂きました。
独身の方で、ご両親と愛犬1匹と暮らしていました。
非常に気配りの方で、職場からの信頼も厚く、自宅にも頻回に職場の方が来られていました。

大病院でがん治療を頑張ってこられ、病院の主治医先生もとても熱心な治療を提供されていましたが、病状悪化で抗がん剤治療が終了となり、私に訪問診療の依頼がきました。
初回訪問では、見た瞬間に残された時間はあと1か月はないと分かりました。
急いで様々なことを進めないといけませんが、訪問看護師さんとケアマネさんが迅速に大活躍してくれました。


肉体的な痛みは医療用麻薬で緩和出来たのですが、ご本人の表情は全然変わらず険しいままです。
その原因は主に3つでした。
①死への恐怖
②自分の病状悪化しても周囲への気配りしないといけないという気持ちに縛られたままだから
③病院への外来通院(病院主治医への絶大な信頼)も心の支えだが、通院することが難しくなっているけど自分からは通院を辞めるとは決められない


ご本人の性格を見極め、かつ日に日に変化(悪化)する病状を考えながら、病院への通院をいつ最後にするかのタイミングを探っていました。
訪問開始から2週間で病状はさらに悪化したため、外来予約の前日に病院主治医に手紙を書き、明日の外来が最後の通院になることを主治医よりご本人に説明して頂きました。
その翌朝は私が自宅へ訪問し、ご本人とよくお話しをして、また父上ともお話しました。

その日の訪問看護師さんからの報告は、「先生、本人と一体何を話したんですか?昨日までとは別人のような穏やかな表情になってます」でした。
この報告を聞いて、私の「役割」はほぼ終了したと判断でき、安心しました。

その後の訪問では、すべてから解放されたご本人より深い感謝の言葉を頂戴しました。
そして数日後に穏やかな表情のままで、部屋に入りきらない大勢の家族と職場の仲間に見守られながら旅立たれました。


天上のDさんへ
貴方の穏やかな表情と笑顔は忘れませんよ。
短い期間でしたが、担当させて頂きありがとうございました。
 

2019-02-14 01:55:00

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最後の会合

先日、私が東京での研修時代にお世話になった、笹川記念保健協力財団ホスピス緩和ケアドクター教育研修の会合に参加しました。
残念ながらこの研修制度は今年度で終了となってしまったので今回が最後の会合となり、日帰りで東京まで行ってきました。

全国から30人以上のホスピス医(80%勤務医、20%在宅医)が集まり、「理想のホスピス医とは」というテーマで5時間のミーティングを行いました。
多種多様な意見が飛び交い、参考になったことも多くあり、また自分の今の立ち位置を再確認することも出来ました。
強行軍で参加しましたが、有意義な時間となりました。


さて先日あることが内定したと嬉しい連絡を頂きました。
まだ公表は出来ませんが、種をまいたことの1つが早くも実現することになりそうです。
後日詳しくご報告させて頂きます。


日々の訪問診療を大事にしながら、自分に与えられた「役割」を果たしたいと思います。




 

2019-02-11 01:20:19

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白衣を着ない医者

私は病院を辞めて以来、医師の象徴でもある白衣を1度も着たことがありません。
このブログの写真でお気付きの方もいたかもしれません。

全国的にも白衣を着ない在宅医は増えています。
その理由は在宅医によって様々ですが、私は以下の理由で白衣を脱ぎました。

・患者さん/家族さんに不要な緊張感を与えないため
・ご近所さんに医者が来ていることを分かりにくくするため (往診車にもクリニックの名前を書いていません)

私も医師になった時は、白衣を着て颯爽と院内を歩くのが嬉しかった時代もありました。
しかしそれは単に医師の自己満足と昔からの慣習でしかありません。

白衣を着ているだけで、言いたいことが言えない人も多くおられます。
白衣を着ている人に嫌な経験をした人は、自分の家でわざわざ白衣を見たくもないでしょう。
医者が自宅に来ていることを近所に知られたくない人もおられます。

たとえ私服で訪問しても私が医者であることには変わりないのですが、極力リラックスした状態で訪問診療を受けて頂けるように配慮しています。
「医師=白衣を着ている」はあくまでも1例ですが、医師=〇〇という固定観念にとらわれず、一人一人に適した訪問診療を常に心掛けています。





いつもの診察風景ですが、白衣を着ていないこと以外にもう一つ医師と患者さんの関係で通常とは違う点があります。
皆さん、お分かりになりますか?
 

2019-01-22 23:25:42

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【解説③】医療用麻薬について

(医療用)麻薬と聞いて、皆さんはどのようなイメージをお持ちでしょうか?
個人によって様々なイメージをお持ちだと思います。

がんの疼痛や呼吸苦には医療用麻薬はかなりの効果があります。
最近では非がんの一部(心不全や呼吸不全など)にも使用することもあります。
近年日本でも使用されることが多くなっていますし、私も必要と判断した患者さんには躊躇なく使用しています。
副作用はありますが、麻薬に慣れた医師や看護師がチェックしていれば大丈夫です。

しかし今でも麻薬と聞いて嫌な顔をする方は多いです。
その大半は年配の方ですが、昔の悪いイメージが残っているからです。

「麻薬を使ったら最後で、すぐに死ぬ。」
「依存するんでしょ。幻覚や気がおかしくなるんでしょ。」
「あんな怖い薬は嫌です。」
「眠らせるために使うんでしょ。」

様々な意見が聞こえてきますが、丁寧に説明をすると多くの方は安心して、そして苦痛緩和を得て過ごされています。
残された時間を出来るだけ穏やかに過ごすために、医療用麻薬は非常に役立つ薬です。
古く間違った誤解がなくなりますように。



 

2019-01-12 12:07:00

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本年もよろしくお願い致します

明けましておめでとうございます。
今回の年末年始は体調を壊すこともなく、ゆっくりと過ごすことが出来ました。
しかしお看取りもありましたから、しっかりと自分の役割を果たせました。

さて、今年も在宅ホスピスケアを提供しながら、昨年の反省を忘れずに自分自身の在宅医療のスキルアップにも励みます。
本当に患者さん/ご家族さんから教えて頂くことばかりです。
同時に在宅医療の普及のために様々な活動を考えています。

皆さん、健康であること・毎日食事が出来ることは当たり前ではありませんよ。
お一人お一人の人生に真剣に向き合っていると、とにかく自分が健康で日々仕事が出来ることに感謝しかありません。
自分に与えられた在宅医としての「役割」を、愚直に務めたいと思います。


受け持ち患者さんが多くなっているので、ご新規の方のお引き受けが時期によっては難しいことがあります。
人数が多いと様々な無理が生じるのを昨年痛感しました。
引き受けた以上は常に自分の100%を提供したいので、受け入れ制限は継続致します。
せっかく新規のご依頼を頂戴してもお断りすることがあるとは思いますが、どうかご了承下さい。

まだまだ未熟な在宅医ですが、今年もどうぞよろしくお願い致します。


 

2019-01-04 19:42:36

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