たぶせ在宅クリニック 和歌山市の訪問診療

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院長コラムhead doctor’s blog

3年が過ぎました24.4.9

在宅医療

今年の桜は天候の関係で短い期間しか楽しめませんでしたね。
時間が経つのは早いもので、神﨑先生が入職されて丸3年が過ぎました。

これまでのコラムでも書いたように、神﨑先生は脳神経内科の専門医として神経難病の患者さんを多く担当されています。

神経難病といっても様々な病名がありますので一言では言い表すことの出来ない領域ですが、基本的には長いお付き合いになります。他の疾患とどれくらい異なるかというと、末期ガンの患者さんは1カ月前後の担当ですが、神経難病は年単位での担当となります。

ゆっくりと変化する症状に起因する生活上の困り事に対して、生活の質を出来るだけ落とさないようにお薬の処方だけでなく看護ケアやリハビリ、各種デバイスの補助、社会/福祉制度の利用などを駆使してきめ細やかな診療をされています。

非常に勉強家でもあり、新しい知識の吸収に対して積極的なので、県外での学会や勉強会への参加も院長としてサポートしています。

入職以来ずっと神﨑先生の方針に私が口出しすることは皆無で、もしも何かトラブルとなれば院長として後の対応は必ずすると約束していますが、今までに「院長を呼べ」となったことは1度もありません。それくらい丁寧で神経難病専門の在宅医としてふさわしい緻密な在宅医療を提供されています。
まだまだ伸びしろはありますから、素晴らしい在宅医に成長するのは間違いないです。

「こんな優秀な部下を持って、院長は幸せな人ですね」と私に対して平然と言うのが彼の口癖ですが、言い返せないのが実情です・・・。

「神﨑先生はそのうち独立するの?」と私はよく周囲から質問を受けますが、どうも今の環境が彼にとっては働きやすいようで、現時点では独立/転職する気はなさそうです。
神﨑先生と共に少数精鋭で引き続きお互いの役割を果たしたいと考えています。

先日、大学時代に住んでいた地域に久しぶりに行く機会があり、当時通っていた定食屋さんに寄りました。
ちょうど20年振りに行ったのですが、20年前のままで営業されていて、ママさんも20歳年を取って高齢となっていましたが、まだお元気で定食の味は以前と全く同じでした。
大学6年間で100回くらいは行ったと思うのですが、支払いの時に「20年ぶりに来ました。当時はよくお世話になりました」と言っても、残念ながら全く覚えておられませんでした。
まあ世の中、そんなもんですよね。